映画『続・深夜食堂』完成披露イベントが3日、都内・丸の内TOEIにて行われた。この日、主演の小林薫をはじめ、河井青葉、小島聖、キムラ緑子、渡辺美佐子、多部未華子、不破万作、安藤玉恵、宇野祥平、金子清文、須藤理彩、小林麻子、光石研、松岡錠司監督が登壇した。
安倍夜郎の人気漫画「深夜食堂」（小学館「ビッグコミックオリジナル」にて連載中）を実写化した本シリーズ。マスターの作る味と居心地の良さを求めて、夜な夜なにぎわう“めしや”にやってくるクセのある常連たちが悩みや葛藤を打ち明け、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していくさまを描く。監督をドラマシリーズ第1弾から世界観を描いてきた松岡錠司が務め、「料理」を連続テレビ小説「ごちそうさん」で活躍したフードスタイリスト・飯島奈美が担当する。
“めしや”のマスターを演じる小林薫は「映画2作目、ドラマシリーズは4作目に入って、こんなに続くとは思っていなかったです。嬉しいことなんですが、予想外。東映さんももう一回美味しい思いをしたいのかな」と喜びを打ち明け、「前回よりも、うんとグレードアップして、また違う深夜食堂の味わいが楽しめると思います」とアピールした。
この日は7年間続くシリーズのレギュラーキャストに加え、映画第2弾から新たに出演する新メンバーも登壇。キムラは「この世界観が本当に大好きで。そこに出演するにあたって、私割とせっかちですし、早口なもんで『浮いちゃったらどうしよう』と思っていた」と胸中を語り、「最初に思ったのは、あのセットが思っていたよりも小さかったんです。横に不破さんがいらっしゃったんですが、不破さんと袖をスリスリしながらセリフを言いあうことがすごくいいなと思いました。声が優しくなったり、感じあえる状況だったんです」と撮影現場を振り返っていた。
一方、前作の映画から引き続き出演する多部は、今作で“レギュラー出演”を果たしたことに「今回お話をいただけてガッツポーズをしたのと同時に、“レギュラー”という言葉にはまだ慣れなくて」と苦笑い。「皆さんが7年間培ってきた世界観に、1作しか携わっていないのに“レギュラー”というのは中途半端なようで小っ恥ずかしいです」とプレッシャーを感じている様子。
小林薫は、7年間ともに歩んできた不破や光石らに対して「レギュラー陣はオダギリくんとか含めると24、5人いるんです。こんなにいる映画やドラマはないんじゃないかなと。その分、レギュラー陣という“常連のお客さん”（役者本人に）それぞれにドラマがあって、ベテランの不破さんなんかにじみ出てるでしょドラマが！そういう人たちを含めて『深夜食堂』はレギュラー陣が主役というか、いろんな見方がちりばめられてるなと思う」とメッセージ。不破は「マスターが飽きない限り続けて欲しいなって思います」と期待を込めていた。
シリーズを通して監督を務める松岡監督は「20代から80代まで、この（役者の）幅広さは面白い。一つの映画で様々な世代が演技のアンサンブルを奏でる。それが僕の一つのテーマだった。みんなが入れ替わり立ち替わり、セリフあるなしに関わらずクオリティの高いものをやってくれる。庶民の人情喜劇を彼らが魅力的に演じることで、いかにそれが面白いか。ぜひ楽しんで」と本作の魅力を語った。
映画『続・深夜食堂』は11月5日より全国公開／ドラマ新シリーズは10月21日よりNetflixにて全世界190カ国同時配信
【CREDIT】
原作：安倍夜郎「深夜食堂」（小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中）
監督：松岡錠司 美術：原田満生 フードスタイリスト：飯島奈美
出演：小林薫／河井青葉／池松壮亮 キムラ緑子 小島聖／渡辺美佐子 井川比佐志 不破万作 綾田俊樹 多部未華子 余貴美子 光石研 松重豊／佐藤浩市／オダギリジョー
映画公式サイト：http://www.meshiya-movie.com/
Netflix：https://www.netflix.com/jp
©2016安倍夜郎･小学館／映画「続・深夜食堂」製作委員会／©2016安倍夜郎･小学館／ドラマ「深夜食堂」製作委員会
