2004年9月に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件「大牟田一家4人殺害事件」の史実を、『孤高の遠吠』の監督・小林勇貴が映画化した『全員死刑』の公開が発表。主演を間宮祥太朗が務めることがわかった。
被告である家族4名に死刑判決が下り、未だ真相が解明されない特異な強盗殺人死体遺棄事件「大牟田一家4人殺害事件」と、同事件について綴られた書籍「我が一家全員死刑」をもとにした本作。近所の資産家一家が脱税して溜め込んでいる現金を狙った殺人家族の暴走を描き出す。
本物の不良を出演させ、数々の映画祭や評論家の中で大きな評判を受け、熱狂と異例のヒットを記録した青春群像問題作『孤高の遠吠』の小林勇貴が監督を務め、主人公の次男・タカノリを、本作が映画初主演となり今後も話題作出演が目白押しの若手俳優・間宮祥太朗が演じる。ほか共演に長男・サトシ役を毎熊克哉、父役に六平直政、母役に入絵加奈子、タカノリの彼女役に清水葉月が名を連ねる。プロデュースは『冷たい熱帯魚』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の日活プロデューサー・千葉善紀と、『蠱毒 ミートボールマシン』映画監督の西村喜廣が担当する。
間宮祥太朗 コメント
この作品の話を聞いた時は期待も好奇心もありましたが、実在する事件の内容から緊張感と懐疑心も覚えました。小林監督の存在は存じ上げていましたが、『孤高の遠吠』という既視感のない革新的な映画を撮り、この凄まじい事件を映画にしようとしている監督にまず会いたいと思いました。実際にお会いして、何故撮ろうと思ったのか、如何にして撮るのかだけではなく監督が日々感じている怒りや喜びを聞き、その話している姿と眼差しを見てこの作品に主演で立つ決意が固まりました。
毎熊さん、六平さん、入絵さんと一家として過ごした時間はデタラメで滑稽な密度の濃いものでしたし、清水さんとの度重なるファイティングイチャイチャはとても楽しい掛け合いでした。そして凶暴なスケジュールと小林監督の聞いたことのない様な演出をものともしない(ある程度はしてたかもしれない)男気と女気を見せたスタッフの方々は本当に格好良かったです。小林勇貴監督の初商業作品という挑戦に間宮祥太朗映画初主演という挑戦をぶつけてくる日活のプロデューサーさんはきっと未開の地が好きな冒険家か何かなのだろうとこれを書きながら改めて思っています。そんな冒険であり挑発でもあるこの作品を楽しみにしていてください。この映画は風刺ではなく狂悪エンターテインメントです。
小林勇貴監督 コメント
人生でいつか商業映画を撮ってみたい!いつかこの原作で撮りたい!その両方が1作目で1度に叶いました。あまりの過激さにYahoo!ニュースのコメント欄が荒れるだけでは済まないと思います。世界中で炎上騒ぎが起きることでしょう!いいことです!15歳未満から死に損ないの老人まで楽しめる最高のエンターテイメントになっています!ていうかよぉ、題名聞けばわかんだろ?全員死刑にしてやるよ!!
映画『全員死刑』は2017年秋全国公開
©2017「全員死刑」製作委員会