魚喃キリコ原作「南瓜とマヨネーズ」臼田あさみ主演で実写化、太賀、オダギリジョーら共演

「blue」「strawberry shortcakes」で知られる魚喃キリコによる漫画「南瓜とマヨネーズ」が実写化。臼田あさみが5年ぶりに主演を務める。

南瓜とマヨネーズ

魚喃キリコの人気漫画を『パビリオン山椒魚』『パンドラの匣』『ローリング』などで知られる鬼才・冨永昌敬監督が実写化する本作。ミュージシャン志望の同棲中の恋人と、忘れられない昔の恋人の間で揺れる主人公・ツチダを臼田あさ美が、恋人のツチダに生活を支えられながら夢を追うミュージシャン志望・せいいちを太賀が、ツチダが再会を果たす忘れられない昔の恋人・ハギオをオダギリジョーがそれぞれ演じる。共演に清水くるみ、光石研、浅香航大、若葉竜也、大友律、岡田サリオらが名を連ねる。また「音楽」「バンド」が重要な要素となる本作では、冨永監督が数々のMVを手がけるなど親睦も深く、唯一無二の活躍を続ける音楽家・やくしまるえつこ(相対性理論)が音楽監修・劇中歌制作を担当している。

映画は11月に東京・新宿武蔵野館ほかにて公開される。

南瓜とマヨネーズ

臼田あさみ コメント


映画を作りました。と、こうして皆様に伝えられること、ツチダとして過ごした時間、せいちゃんが太賀さんだったこと、ハギオがオダギリさんだったこと、すべてが尊くて、大切で、嬉しいです。そして4年も前に声をかけてくださった監督の冨永さんと、やっとの想いで特別な日常を収めました。1999年の魚喃キリコさんが誕生させたツチダが2017年の今も相変わらず元気でやってます。

太賀 コメント


映画に参加するにあたって原作を読ませて頂きました。自らの感情のわからなさに立ち止まる登場人物に強烈に共感を抱きました。あたり前の事なんて何一つもない、男女の平凡な奇跡と、葛藤。この原作のもつ普遍的な尊さがどうか映画に宿ってくれと、撮影に臨みました。
冨永組として「南瓜とマヨネーズ」を作っていく過程は、役者としてあまりにも濃密で幸せな時間で、撮影を終えた今でも、心地の良い余韻がまだ残っています。原作ファンの方にも映画ファンの方にも納得して頂ける作品になっていると思います。

冨永昌敬 コメント


主人公ツチダの望みは「せいちゃんの歌を聴きたい」というごく些細なものでした。せいちゃんが軽い性格だったら一秒後にはイントロが聴けるかもしれないほど、些細な望みです。もの作りというのは自意識と生活と時間のあいだで、その三つを削るようにして為されるものである。などと断言するつもりはありませんが、ある意味で時間にボロ負けしてしまったのがこの二人なのだと思います。結末にはツチダの涙とせいちゃんの歌声と、二人の爽快な敗北が待っています。と言ったところでネタバレ全然してません。この映画が目指したのは、結末を先に知ってもまったくネタバレにならない魚喃さんの作品の、とりわけその描写の強さでした。なので、まず、魚喃さんが描いたツチダそっくりな人を探しました。その女優はすぐに見つかりましたが、似ているのは顔だけではなかった気がします。ツチダは臼田さん以外にありえません。臼田さん本人もそう思ってるはずです。

魚喃キリコ コメント「映像化された作品をご覧になっての感想」


みごとにのまれた、感謝!

映画『南瓜とマヨネーズ』は11月より新宿武蔵野館ほかにて全国公開

【CREDIT】
監督・脚本:冨永昌敬
原作:魚喃キリコ『南瓜とマヨネーズ』(祥伝社フィールコミックス)
出演:臼田あさ美 太賀 浅香航大 若葉竜也 大友律 清水くるみ 岡田サリオ 光石研 / オダギリジョー
公式サイト:kabomayo.com

(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

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