『逆光の頃』高杉真宙×葵わかなが京都弁での撮影を回顧、原作者は30年越しの映画化に「便乗商法できたら(笑)」

映画『逆光の頃』完成披露上映会が27日、都内・映画美学校試写室にて行われ、主演の高杉真宙をはじめ、共演する葵わかな、監督の小林啓一、原作者のタナカカツキが登壇した。

逆光の頃

「コップのフチ子」の原案者であり、ギャグイラスト「バカドリル」 などで知られる漫画家タナカカツキの同名原作を映画化。原作は全12編から構成されており、日常と非日常、夢と現実、双方の世界を行き来する青年の心情を、京都の街を背景に鮮やかに紡ぎ出していく。映画では「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編とオリジナル部分を映像化していく。

主演を『PとJK』『トリガール!』に出演する高杉真宙が務め、高杉扮する孝豊が恋心を抱く幼なじみ・みことを『サバイバルファミリー』、10月からスタートするNHK連続テレビ小説 「わろてんか」でヒロインに抜擢された葵わかながそれぞれ演じる。監督・脚本を『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』の小林啓一務める。

逆光の頃

約30年前に執筆された漫画原作を映画化した本作。原作者のタナカは「大して売れた漫画じゃない。こうして表舞台で光を浴びてしまって、よく見つけていただいたなという感じです(笑)この映画を観て『原作どうなんやろ?』と、便乗商法なんかね、出来たらいいなと思います」とコメント。

原作を読んで、高杉は「世界観が独特だなと思いました。漫画なんですが、絵が芸術的でセリフも知的。(読んでいるうちに)不思議な感覚になって、どんどん惹き込まれていきました」と笑顔をのぞかせ、演じてみて「どういう風に世界観を表現したら良いか、すごく悩みましたね。孝豊は不思議な子で、演じていてもっとこの子を知りたいと思いましたし、葵さんはじめ他のキャストに助けていただいて出てくるキャラクターだと思いました」と明かした。

葵も原作を読んで「全体的にすごくシンプルなんですが、読んだ人が想像できる余白のある漫画だなと思いました。セリフのないところで、キャラクターたちがどう思っているのか想像できるような余白があると感じました」と語り、出演してみて「台本の内容が漫画とほぼ同じで、それをリアルな人間が演じるわけですから、どう原作と映画をつなげられるか、すごく悩みました。でも漫画好きだし、挑戦できてとっても嬉しかったです」とはにかんだ。

完成した作品を観たタナカは「漫画原作が映画になった時、やっぱり映画としての面白みというか、脚本も変わってくると思うんです。それを楽しみにしていたんですが、観たら結構そのままで(笑)セリフも原作を尊重していただいたんですが、恥ずかしかった。『変えてくれよ!』と思いました(笑)」と本音を明かし、キャスト陣を笑わせていた。

逆光の頃

また、本作で京都弁に挑戦した高杉と葵。演じていて「難しかったですか?」と尋ねられると、高杉は「葵さんも清水くんも上手くて。『やばい』と思って焦って練習してました。清水くんは横でギターの練習をしていて、僕はずっと方言の練習をしてましたね」と撮影を振り返る。葵も「難しかったです。お芝居の中で『ここはこうしたいな』と思っても、京都弁でなんて言ったらいいかわからなくて…初めはそれがネックになっていたんですが、だんだん慣れてくると京都弁ならではの良さがわかってきて、私は京都弁が好きになりました」と答えた。

最後に高杉は「撮影を始めたのが2年前。『もうそんなに経つんだな』と観ていて思いました。孝豊として京都で過ごした時間が詰め込まれています。京都に行った時に『どこかにいるんじゃないかな』って思ってもらえるような作品になっているので、ぜひ宜しくお願いします!」とアピールし、イベントを締めくくった。

映画『逆光の頃』は7月8日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

(C)タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン

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