「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ「若おかみは小学生!」の映画化が決定。2018年9月にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開されることがわかった。
本作は交通事故で両親を亡くし、祖母の温泉旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生の女の子・おっこ(関織子)が、ユーレイのウリ坊(立売誠)やライバルの秋野真月に助けられながら、次々とやってくる変わったお客様をもてなすために、若おかみとして毎日奮闘するさまを描く。
本作は、株式会社ディー・エル・イー(以下DLE)と、株式会社講談社(以下講談社)が共同幹事を務めます。アニメーション制作はDLEと、日本を代表するアニメプロダクション、マッドハウス。同原作シリーズはTVアニメーションとしても2018年4月8日(日)よりテレビ東京6局ネットで放送開始される。劇場版では、原作でもテレビシリーズでも描かれなかった両親とおっこの物語が描かれる。
声優にはテレビアニメ版に引き続き、主人公・おっこ(関織子)役に小林星蘭、ユーレイのウリ坊(立売誠)役に松田颯水、おっこのライバルである秋野真月役を水樹奈々が担当する。監督は『茄子 アンダルシアの夏』(03)から約15年ぶりの劇場公開作品となる高坂希太郎が務める。
また、映画化決定に合わせ公式サイト(http://www.waka-okami.jp/)にて劇場版映像PVが公開されている。
原作者:令丈ヒロ子 コメント
高坂希太郎監督が描かれた花の湯温泉の絵コンテを、初めて見た時の衝撃は忘れられません。わたしの頭の中をそっくりそのまま投影したのかと思うほどイメージ通りだったのです。原作の読者に伝えたいと思っていたところをすべて的確に、すばらしくリアルに、美しく、そしてあたたかい映像にしていただき、深く感謝しております。子どものころ原作を読んでいたみなさんはもちろん、この映画で初めておっこちゃんやウリ坊、美陽ちゃんと出会うみなさんも、笑えて泣けて胸が熱くなる名作だと思います。小さなお子さんから年配の方まで、幅広い年齢層の方に観ていただきたいですし、観た人同士がこの作品を話題に、また盛り上がり、さらにあたたかい気持ちになっていただけるのではないかと思います。
監督:高坂希太郎 コメント
物語は11~2歳の女の子が超えなければいけないハードルが有り、今時の娘には理不尽に映るかも知れない作法や接客の為の知識、叡智を身に付けて行く主人公の成長を周辺の人々も含め、悲喜こもごもと紡いで行く。この映画の要諦は「自分探し」という、自我が肥大化した挙句の迷妄期の話では無く、その先にある「滅私」或いは仏教の「人の形成は五蘊の関係性に依る」、マルクスの言う「上部構造は(人の意識)は下部構造(その時の社会)が創る」を如何に描くかにある。主人公おっこの元気の源、生き生きとした輝きは、春の屋旅館に訪れるお客さんに対して不器用ではあるが、我を忘れ注がれる彼女の想いであり、それこそがエネルギーなのである!ある役者が言っていた。役を演じている時に生きている実感があり、家に帰りひとりになると自分が何者か解らなくなると。詰り自分では無い何かになる。他人の為に働く時にこそ力が出るのだと!
おっこ(関織子)役:小林星蘭 コメント
この作品を子どもの頃に読んでいた方も多いと思います。私も小学校の図書室で出会い、ずっと読んでいた本でした。映画では、おっこちゃんがとても熱心に若おかみとして頑張る姿が見られます!笑って泣いて、怒って驚いて…おっこちゃんの百面相も見どころです(笑)
みなさんがこの作品を見て、ちょっとでも前向きになれたり、ほっこりして頂ければ嬉しいです。おっこちゃんと一緒に、私も成長できるよう頑張りますのでぜひよろしくお願いします!
映画『若おかみは小学生!』は2018年9月にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
(C) 令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会