高良健吾が主演を務める映画『アンダー・ユア・ベッド』が今夏公開されることがわかった。
KADOKAWAとハピネットの共同製作による、“ジャンル映画”の中でも特にエッジの⽴った作品を開発・発信していくプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の第二弾として公開される本作。家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視され忘れられてきた男が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、追い始めるところから物語が始まる。
愛する彼女への一途で純粋な思いゆえに、自宅に潜入しベッドの下で真上の彼女を想い過ごし始める男を高良健吾が演じる。原作は、プロジェクトの第一弾作品『殺人鬼を飼う女』と同じく大石圭。監督を、黒沢清監督や塩田明彦監督の助監督を経て2004年『独立少女紅蓮隊』で劇場長編映画デビューした安里麻里が務める。
主演・高良健吾 コメント
いつもより個人的な想いが多くある現場だった気がします。続けてこられたからこそご褒美が多かったというか。若い現場だったのでエネルギーもあって気持ちがいい組でした。この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした。観る人をなんともいえない気持ちにさせる作品なのかもしれませんし、R指定がついているので観る人を選んでいますが、笑えるか笑えないかは気分次第の不気味な愛と緊張がある作品だと思います。
監督・安里麻里 コメント
原作『アンダー・ユア・ベッド』は「もう一度名前を呼ばれたい男」の話だ。ただ「名前を呼んでくれた」という些細な事が、主人公・三井にとっては、かけがえのない幸せの記憶。その女を妄想的に想う。変質的であり、純粋でもある。この危ういキャラクターを描いてみたかった。狂気か愛か分からない瞬間をいくつも。緊張感と過敏すぎる空気感。そんなヒリヒリする映画を作ろうと思った。主人公・三井は高良健吾さんに演じてもらった。繊細な役どころで、同じシーンでもニュアンスを変えていくつか芝居をしてもらう事があった。こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。「目を離してる間に何か塗りました?」とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う。暴力描写はかなり激し目だ。でも、だからこそ裏腹に、大きな癒しがこの映画にはある。このカタルシスを、多くの人に味わって欲しい。
映画『アンダー・ユア・ベッド』は今夏、テアトル新宿ほか全国公開
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