『君の名は。』 秋元康、岩井俊二ら各界著名人が“新海ワールド”を絶賛「心の奥底がざわざわした」

秒速5センチメートル』『言の葉の庭』で知られるアニメーション映画監督・新海誠の最新作『君の名は。』が8月26日より全国公開される。この度、作詞家の秋元康やスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫、映画監督の岩井俊二ら各界著名人から絶賛のコメントが到着した。

君の名は。

映画『君の名は。』は千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本を舞台に、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描く。三葉が夢の中で見た男の子・瀧を神木隆之介、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉を上白石萌音がそれぞれ演じるほか、長澤まさみ、市原悦子らが出演する。

君の名は。

精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、国内外で大きな刺激と影響をおよぼし、米「Variety」誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」の1人に、新海誠が日本人で唯一選ばれた。本作をいち早く鑑賞した秋元は「心が震えた。風が木々を揺らすように、心の奥底がざわざわした。人は、誰かを探している。人は、誰かを待っている。運命はいつだってもどかしい。新海誠が描く世界は、”それでも”希望に満ちている」と絶賛。

鈴木も「人類が最後にかかるのは、希望という名の病気である。――映画を見ながら、サン=テグジュペリのこの言葉が何度も脳裏を過った」とコメントを寄せ、『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井は「新海作品はマグリットの『ピレネーの城』に似ている。大胆不敵にして不朽の説得力。『君の名は。』はそんな彼の集大成だと言いたい。けど彼の『ピレネーの城』はもっともっと高みにあるような気もするのだ」と称賛の言葉を贈っている。

君の名は。

また、シンガーソングライターの秦基博は「『君の名は。』、どれほどの思いを巡らせばこんな物語を結べるのだろうかと打ち震えました。それは感動と畏怖とが綯い交ぜになったような、なんとも言い表わせない複雑な感情で、鑑賞後、僕はしばらく言葉を失ってしまいました。このピュアネスとリアリティ、そしてスケール感。あまりにも圧倒的です」と語り、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』編集長・関口靖彦は「あの人と、ずっと一緒にいたい。そんな切実な思いすら、僕たちは日々の雑事にかまけて忘れてしまう。『君の名は。』は、そんな僕たちのための物語だ。『忘れること』に抗い、ただひたすらに『あの人』に手を伸ばすための物語なのだ」と述懐している。ノベライザーの相田冬二も「わけもなく、涙がながれた。なにかをおもいだす。なにかがよみがえる。人間の、そんな根源的な力に、初めて出逢った気がした」と絶賛のコメントを寄せた。

映画『君の名は。』は8月26日より全国東宝系にて公開

【CREDIT】
原作・監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司 キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム 配給:東宝

©2016「君の名は。」製作委員会

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