園子温監督最新作は怪獣特撮映画『ラブ&ピース』 長谷川博己、麻生久美子ら出演

『愛のむきだし』『ヒミズ』などで知られる、鬼才・園子温監督の最新作『ラブ&ピース』の出演者が発表された。
長谷川博己が主演を務め、麻生久美子、西田敏行らが出演する。血もエロスも封印、初めて特撮を用いた本作に園監督は、「この作品は俺の魂の集大成だ」とコメントしている。

オリンピックに向けて盛り上がる2015年夏の東京、パンクロッカーの道を挫折し、楽器の部品会社で働くサラリーマン鈴木良一(長谷川博己)が、デパートの屋上で1匹のミドリガメ・ピカドンと出会ったことから始まる物語が描かれる。同僚にからかわれてピカドンをトイレに流してしまったことを後悔しきりの鈴木だったが、ピカドンが下水道地下に住む謎の老人に拾われたことで……。

長谷川は『地獄でなぜ悪い』に続いて二度目の園作品出演。主人公が思いを寄せる寺島裕子役を「時効警察」以来の園作品出演となる麻生久美子、物語の鍵を握る謎の老人役を西田敏行が務める。

ほか、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、田原総一郎、水道橋博士、茂木健一郎、津田大介、真野恵里菜、神楽坂恵、松田美由紀らが集結。さらに、特撮を駆使したキャラクターたちの声で星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江が参加している。

また、漫画家・イラストレーターの山田章博がイラスト、本編で特技監督を務めた田口清隆がアートディレクションを手がけたティーザービジュアルが初公開された。

園子温監督は、今年は『新宿スワン』の公開も控えている。

映画『ラブ&ピース』は初夏、全国公開。

園子温監督のコメント

「この作品は俺の魂の集大成だ」

長谷川博己のコメント

「今回、園子温監督作品で二度目の出演、そして初めて主演を務めさせていただきました。一人の冴えないサラリーマンがロックスターになる、そして怪獣が出てくる特撮映画だ、と聞いて一体どんな映画なのか想像がつきませんでしたが、出来上がった作品をみて不覚にも涙しました。見る人たちそれぞれにカタルシスのある作品です。過酷な撮影は、二度と園監督の作品に出たくない!とも思わせましたが、やはりやって良かった!また新たな一面を引き出していただきました。園子温監督の自由な発想、魂の叫び、また皆さんが度肝を抜かれる事となるでしょう。どうぞお楽しみに。」

麻生久美子のコメント

「園さんとは、10年以上前に、未だ公開されていないショートフィルムでお仕事した事があって、その後にドラマ「時効警察」でお世話になりました。そして今回、園さんオリジナルの作品に出演させて頂く事になり、とても楽しみにしていました。衣装合わせの時には、とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だと分からない感じでやって欲しいと言われたので、今までにない自分を引き出して貰えそうでワクワクしたのを覚えています。ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観た事のない素敵なとんでもない映画になっていると思います。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。一緒にお仕事出来てとても楽しかったです!」

西田敏行のコメント

「下水道のセットの中でひたすら一人芝居をするという、今までで初めての体験をしました。人間の共演相手もなく、撮影中はこれで大丈夫なのかななんて不安に駆られながらやっていたんですが、出来上がった作品は素晴らしく、手に汗握りながら最初から最後まで楽しく観ました。とても園子温監督らしい映画だと思います。」

(C) 「ラブ&ピース」製作委員会

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