映画『きみと、波にのれたら』完成披露イベントが14日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎、湯浅政明監督が登壇した。
仏・アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門・クリスタル賞(グランプリ)受賞作品『夜明け告げるルーのうた』(17年)、第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞受賞作品『夜は短し歩けよ乙女』(17年)、Netflixで全世界配信中の「DEVILMAN crybaby」など数々の話題作を世に送り出し、疾走感と躍動感に溢れる自由闊達な映像表現で、日本のみならず世界を魅了してきた鬼才・湯浅政明。
本作は、海辺の街を舞台に描かれる感動の青春ラブストーリー。消防士の青年・港と、大学入学を機に海辺の街へ越してきたひな子がある火事騒動をきっかけに出会い恋に落ちるところから物語が展開される。雛罌粟港役にGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太、向水ひな子役を川栄李奈が演じるほか、松本穂香、伊藤健太郎が共演する。
イベントは、川栄・松本・伊藤・湯浅監督が大歓声で迎えられるも、「片寄涼太さんは渋滞にはまっている」とMCから紹介が。だが、ステージ中央の特設スクリーンが気になって仕方がない伊藤は「これは何でしょうねぇ…すごいですねぇ(笑)すごい時代になりましたね!」とスクリーンをチラ見。すると、特設スクリーンに片寄演じる港(みなと)の姿が現れ、「ひな子(演:川栄)ここだよ!皆さん(観客)のこと見えてますよ!」と声が。
港が「聞きたいことある?」と観客に質問を募ると、「(片寄が)渋滞にはまっているようですが今どこにいますか?」と聞かれ、「…ちょっと僕に聞かれてもわからないなぁ」と港。観客とのやりとりに、会場は笑いに包まれていた。さらに、「ひな子との思い出の歌を歌って!」とリクエストがあると、港は「…あ、そろそろ時間だ!もう消えちゃう!」とスクリーンから姿を消し、声優を務めた片寄が登場。黄色い歓声が上がった。
声優初挑戦となった片寄は「(声優初挑戦が)この作品でよかったなと思います。アニメーションですが、すごく人間味のある作品。ある種、人の命や人生、そういう大切なものが描かれていてとっても素敵な作品になっています!」と自信をのぞかせる。川栄も「(完成した作品を)観て感動しました!観終わった後に背中を押してもらえるような作品です!」と明かした。
片寄と同じく声優初挑戦となった松本は「この映画はまっすぐで純粋で、監督の素敵な画と色が混ざって、とても素敵な映画になっています」とコメント。伊藤は「いま、普通にいる大切な人をより大切に思えるし、色々と考えさせられる作品になっています。観てもらえる人の心に、大切な作品として残ってもらえるような作品になると思っているので、(公開を)楽しみにしていてください」と語った。
劇中で歌声を披露している片寄と川栄の2人。片寄と一緒に歌うことに「歌に苦手意識がある」という川栄は、「上手いし!すごく緊張してしまいました(笑)」と告白。片寄は「川栄さんを笑わせよう、笑わせようとしながらやっていました」と、川栄の緊張をほぐしながら臨んだことを明かす。湯浅監督は「可愛らしいカップルというか、すごくいい感じに仕上がっています!」と手応えを感じている様子だった。
映画『きみと、波にのれたら』は6月21日(金)より全国公開
(C)2019「きみと、波にのれたら」製作委員会