映画『居眠り磐音』初日舞台挨拶が17日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、石丸謙二郎、谷原章介、本木克英監督が登壇した。
“時代劇初主演”となる松坂が演じるのは、江戸で浪人暮らしをしながら、昼間はうなぎ屋で働き、夜は両替屋の用心棒として悪と戦う<時代劇史上最も優しい主人公>坂崎磐音。「居眠り磐音」の呼び名は剣を構えた様子が「居眠りをしている猫のよう」と評されたことに由来しており、颯爽と悪を斬る磐音の鮮やかな剣さばきを魅せている。
時代劇映画初主演、本格的な殺陣シーンも見どころの本作に、松坂は「大変なことの連続でした。構え、立ち回りに苦労しましたし…寒かったです(笑)左利きですが(刀を右手で抜くことに)問題はなく、今まで生まれてきてから右手で刀を抜くことがなかったので、そこは功を奏しましたね」とコメント。
MCから「ご自身でご覧になったまげ姿はいかがでしたか?」と聞かれた杉野は、「似合ってるかもな〜と思いました。意外と悪くない。なんか僕だけ質問おかしくないですか?(笑)」と照れ笑い。母親から「まげ似合ってる」と連絡があったようで、「『俺もそう思ってるよ』って返したら、『産んだの私だからね』って(笑)親に感謝しました」と笑みをこぼした。
そんな杉野のまげ姿に、松坂・柄本は声を揃えて「似合ってた!」と絶賛。松坂は「ものすごいフィットしてた!バチッとね!」とハニカミ。柄本も「寸法測ってつくったんだなって。非常にカッコいい。体のバランスも見事で、綺麗にハマってました!」と褒めた。
松坂扮する新ヒーロー・磐音にちなみ、自身にとってのヒーロー的な存在について聞かれたキャスト陣。松坂は「父ですね!磐音のようにおっとりしていて声も小さい、武士のようなテンションです。僕や妹が悪さをすると、ものすごい勢いでガーッと怒ったりする。その緩急で背筋がピッとなる。ちゃんと正してくれるところがヒーローかなと思います」と明かす。
また、木村が「松坂さん」と告白すると、観客から「フゥー!!」と黄色い歓声が。「バラエティ番組に出させていただいた際、慣れていないのでてんやわんやになってしまうのですが、松坂さんとご一緒だと全てを完璧に穏やかにやってくださる。隣にいてニコニコしているだけで良い状態になるんです!」と答えた。松坂は「コントでも何でもやります!何事も楽しんでやろうと思う精神なので」とニコッとした。
「母です」と答えた芳根は、「すごく明るくてスーパーポジティブ。何を相談しても前向きな答えが返ってくる。本当に心の支えです!産んでくれたことに感謝です!何をしても楽しく笑っていられるのは母のおかげです」と明かした。
一方、柄本は「杉野さん。今回が初対面で、殺陣の稽古では思いっきりいけないんじゃないかと不安だったんです。でも、杉野氏のキラキラの目を見て『素直な方だな』と思えて、思いっきりいくことができた」と惚れ惚れ。
そんな杉野は、柄本を横目に「…やっぱり松坂さんがヒーローだなと。デビューの時から近くで見ていてくださって、僕が頑張って同じ作品に出させていただいても、さらに先を走っている姿が。バラエティ番組でもそうです。本当に優しい!拙い僕をフォローしてくれて、ヒーローだなって」と告白。
松坂は「(杉野を褒めたことに)佑さんありがとうございます!」と一礼し、「うちの事務所はそういう教育のもとでやってるので、杉野も後輩が出来たら、そんな風になってください」と杉野にエールを送った。
映画『居眠り磐音』は5月17日(金)より全国公開
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