映画『IT/イット THE END “それ”が、見えたら終わり。』スケアディエゴ イベントが日本時間7月17日(水)にサンディエゴにて行われ、ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティンらが登場した。
スケアディゴの会場に、ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティン、ビル・ヘイダー、イザイア・ムスタファ、ジェイ・ライアン、ジェームズ・ランソン、アンディ・ビーンら本作に“大人ルーザーズ・クラブ”の豪華キャスト陣と、アンディ・ムスキエティ監督が登場。ムスキエティ監督は、「本当に素晴らしい冒険だった。5年間もの長い時間がかかった。でも今日、この会場いるファンの皆さんだけに、少しだけこの作品をお披露目するよ。」と、前作の企画段階から完結となる本作の完成まで5年間もの歳月がかかったことを感慨深く振り返った。
前作では、いじめられっ子で構成される“ルーザーズ・クラブ”の仲間たちが、人々を恐怖のどん底に陥れるIT=“それ”に力を合わせて立ち向かう姿が人々の心を捉えて人気となり、子供から大人へと成長を遂げる“大人ルーザーズ・クラブ”のキャスティングが世界の注目を集めた本作。配役について問われると、ムスキエティ監督は、「僕らにはベストな子供たちが必要だった。そして製作過程で、誰が彼らのキャラクターが大人になった時を演じるべきかを考え始めた。とてもラッキーだったよ。完全にこの映画で僕がキャスティングしたかった俳優たちに出演してもらえたんだ。とても才能のある素晴らしい俳優たちにね。本当に素晴らしいことだよ。」と、キャスティングについて明かし笑みを見せる。
ムスキエティ監督の話を聞いていたビル・ヘイダーは「アンディは最高の監督だった。彼との会話は、ホラー映画とかいろんなことについてだけど、僕はあまりそういう雰囲気が得意じゃない。僕はただ笑ってしまうんだ。そして僕らのキャラクターには、たくさんのエモーショナルなことが起こるんだ」と、ムスキエティ監督との作品作りを絶賛。チャスティンは「私はアンディと他の映画で一緒に仕事をしているんだけど、この作品のような奇妙な人々のひとり。楽器を演奏したり。彼は素晴らしいアーティストなのよ。」と、マカヴォイと同様に監督の才能に賞賛のまなざしを見せた。
本作では27年前のトラウマと向き合うことが描かれているが、主人公ビルを演じたマカヴォイは「子供時代のトラウマというのは、いろんなことを含む大きなことだと思う。この映画のすべてのキャラクターたちが持っている。僕とってのリサーチは、罪悪感についてだった。必ずしも子供時代のトラウマじゃないけどね。」と自身の役作りについてコメント。
またシリーズ完結にふさわしく、本編では映画史上最大となる4500ガロン(約17トン)の血糊を使用するシーンがある。当初ムスキエティ監督は、血まみれのシーンがあるというチャスティンを配慮して顔にかからないようにしたそうだが、本作の原作者でもあるスティーヴン・キングの処女作が原作である映画『キャリー』の大ファンで、ホラー映画好きなチャスティンは、「『キャリー』をさらに強化したものを作りましょう」と提案。チャスティンは文字通り本編で全身血だらけになったそうで、「血はとても冷たかった。それは冷たくないと発酵しゲロのような匂いになってしまうんだ」と、マカヴォイが付け加えた。
さらに全員が原作者のスティーヴン・キングに会ったようでジェイ・ライアンは、「スティーヴン・キングに会ったよ。僕らみんな一緒にトロントにいた。とてもおかしかったんだ。彼は、書くように、考えたり、見たりする。彼がちょっと不合理な書き方をするようにね。」とコメント。そして、“子供ルーザーズ・クラブ”メンバー全員と会い、彼ら子供たちの写真を入手し、カメラテストの際に1時間くらいお互いを見つめあうなど、役作りについて明かした。
恐怖の象徴であるIT=“それ”を演じたビル・スカルスガルドについて問われると、マカヴォイは「本当にそこに存在しているように感じるんだ。ただセリフを言うだけで。怖いわけじゃないけど、彼と演技をするのはとても居心地が悪いんだよ。」とスカルスガルドの演技を賞賛。さらに“それ”についての悪魔を見ていたようで「“それ”の悪夢をしょっちゅう見たんだ。僕はベッドの横にすわっていて、“それ”が僕と一緒にベッドにいる。そして“それ”は電気を消す。“それ”は僕の背中をさすっていて、僕はすごく怖かった!」と吐露。会場からは笑いと拍手が起こっていた。
イベントでは、初解禁となる最新予告映像に加えて本編映像が公開され、約2000人のマスコミや観客が集まった会場は大熱狂。さらにファンたちとのQ&Aも行われ、イベントは異様な熱気に包まれるなか幕を閉じた。
映画『IT/イット THE END “それ”が、見えたら終わり。』は11月1日(金)より全国公開
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