島本理生が官能の世界を描いた小説「Red」の映画化が決定。夏帆、妻夫木聡をキャストに迎え、2020年2月に公開される。
原作は、現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、初めて官能の世界に挑んだ「Red」。平凡な結婚、可愛い娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった村主塔子。10年ぶりに昔の恋人・鞍田秋彦に再会をする。「君は、変わってないな」鞍田は、塔子の気づかなかった心の隙間に悪魔のように入り込んでくる。そして運命は予想もしない方向へ走り出す。
主人公の塔子役に夏帆。本作では、鞍田の危険な求愛に心を激しく揺り動かされる女性を、繊細かつ大胆に演じ、更なる新境地を切り開く。近づいてはいけない危うい魅力をまとう昔の恋人・鞍田役に妻夫木聡。本作では、40歳目前にして、今まで見せたことのない“悪い男”の色気を全身からこれでもかと言う程漂わせ、魅力的に演じきる。監督を、『幼な子われらに生まれ』などで知られる三島有紀子が務める。関東近郊と新潟でのロケを行い、すでに撮影を終え、完成は8月末を予定している。
夏帆 コメント
ここまで濃密な恋愛映画は初めてで、三島監督からこの題材を私で撮りたいとお話を頂いた時、監督の覚悟を感じました。妻夫木さんとは初めて共演させて頂きましたが、お芝居している時もそうでない時も、役柄と同じ様に大きな愛でずっと守ってくださっている感覚があり、とても心強かったです。塔子は自分にとって、とても挑戦した役で、観てくださる方がどういう風に捉えるのか、今からドキドキしています。彼女の生き方は賛否が出るかもしれませんが、この2人の恋愛を楽しんでいただけたら嬉しいです。
妻夫木聡 コメント
来年40歳を迎える年で、そろそろ大人の恋愛をお芝居の中で表現できるようになりたいと考えていた時に、いつかお仕事をご一緒したかった三島監督からお話を頂いて、この巡り合わせがとても嬉しかったです。撮影中は、この映画自体に恋愛しているような感覚で、夏帆さんと一緒に作り上げていきました。『Red』は、理屈じゃない、人間の本能的な部分に問いかけてくるようなお話だと思います。
皆さんが、どういう風に感じてくださるのか僕自身も楽しみです。
監督:三島有紀子 コメント
ノックが聞こえる。扉を開ける。その男が立っていた。それだけだ。
でも、その先に見えたのは内側に潜んでいた自分だった。
知っているのか?君は君を。
知っているのか?君は僕を。
人はいつも、自分の内側に潜んでいるものを目覚めさせてくれる誰かを探し求めているのではないか。
そんな男と女を描いてみたいと思っていた。ずっと。大好きな、夏帆さんと妻夫木聡さんで。だから、2人をどこまでも知りたくて、自分自身も素直にぶつけて、2人を愛し抜いて作り上げた映画になりました。
原作:島本理生 コメント
社会的にはあっけなく否定されてしまうような男女の関係を、それでも切実な恋愛として表現してほしいと願ったとき、夏帆さんと妻夫木聡さんというキャスティングに大きな期待と喜びを覚えました。
大人の官能がテーマの小説ではありますが、どこか共感してしまいたくなるような物語になるのではないか、と私自身が公開を心待ちにしています。
映画『Red』は2020年2月に新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C)2020『Red』製作委員会