映画『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-』完成披露上映会が15日、都内・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、舞台挨拶に小林直己、今市隆二、佐野玲於、佐藤大樹、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督が登壇した。
EXILE HIRO、SSFF & ASIA代表の別所哲也、作詞家・小竹正人の3人によって打ち出された今プロジェクトは、2017年の第1弾、2018年の第2弾に続き今回が第3弾となる。三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が監
行定監督とタッグを組んだ小林。「作品に入る前に行定監督とお食事をさせていただき、(役に対し)僕のバックグラウンドを拾い上げてくださいました。現場でのセッションで色々と感じ合いながら、行定組の船の上で暴れさせていただきました」とコメント。行定監督は「小林くんの役者として湧き上がるもの、逆流してくるかのような熱いものを感じた。素晴らしいシーンが撮れました」と絶賛した。
演技初挑戦、メキシコオールロケで作品に挑んだ今市。「最初の撮影で20テイクくらい撮った。初めての演技ということもあり、食らいましたね。松永監督は『アーティストの今市隆二ではなく、人間としての今市隆二を撮りたい』と言ってくださり、技術的なことよりも人間らしい部分を出してくれようと演出していただきました」と語る。続けて、「メキシコに初めて行かせていただきました。すごく生きることに前向きで、ポジティブで優しくて、温かく迎え入れてくださった。また行きたいと思える場所になりました」と振り返った。
今市の俳優デビュー作を観た小林は「素晴らしかったです。観終わった後すぐに隆二にLINEしました。ものすごいナチュラルでした。彼を深く知っている分、普段あまり見せたことのないところが出ている。歌と芝居の違いはあれど、彼自身が表現したいと思っていることを芝居に置き換えて表現されていると思います。もっと(今市の芝居を)観たい」と絶賛。佐藤も「ボーカリストとして活躍されている方って、パフォーマーからした僕らよりも悔しいくらい表現力を持ってる。それを初めての演技に上乗せした形ですべてナチュラルにやられていたので、もう敵いません!」とコメントした。
これまで演じてきた明るい性格の青年とは違った、口数の少ない内気な青年を好演した佐藤。「監督から『学生服を着させたい』とリクエストをいただきました。周りの暗い子とか、なよなよしている子を参考に、ひたすら人間観察をして役作りをしました(笑)」と笑みをこぼした。井上監督は「すごくロジカルな思考の持ち主。キャラクターの感情をプランニングして演技をする。そういったプランを乗り越えようという意欲を感じたので、すごく刺激を受けましたね」と称賛の言葉を贈った。
今市の作品を手がけた松永監督とは、以前『ハナレイ・ベイ』でタッグを組んだことのある佐野。今市の作品に「松永監督の作品はすごく好きで、羨ましい気持ちにもなりました。今市さんにすごくあっているなと思いました。話をもっと観たい。2時間の尺でも観れるくらい興味がわいた。泣きました」と太鼓判を押す。今市は「(俳優業に対して)欲が出てきた。今回は短編だったので、長編にも挑戦できるのならやってみたい。これをきっかけに次に繋げられたら」と意欲をのぞかせた。
映画『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-』は11月8日(金)より全国公開
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