映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』初日舞台挨拶が20日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、山下大輝、岡本信彦、梶裕貴、佐倉綾音、黒沢ともよ、寺崎裕香、井上芳雄が登壇した。
今作の舞台は、校外ヒーロー活動のために訪れた離島・那歩島(なぶじま)。“引退したNo.1ヒーロー・オールマイトの後を継ぐ次世代のヒーロー育成プロジェクト”の一環として、平和な島の人々を助け、慌ただしい日々を送っていた雄英高校1年A組メンバーの前に現れたのは、最凶の敵<ヴィラン>ナインとその部下たち。
恐るべき力と“個性”を持ち、そして死柄木弔率いる敵連合とも何らかの繋がりがあると思われるナインには、ある“狙い”があった…。島に住む人々をナインたちから守るため、デクたち1年A組メンバーが“ニューヒーロー”として立ち向かう。
原作者であり、劇場版の総監修とキャラクター原案も務める堀越耕平が「今回の映画は、ある種ヒロアカ最終回とも言えます。というのも、原作の最終決戦でやりたかったネタの一つをこの映画で使っているからです」とコメントしている本作。
緑谷出久役の山下は「今までは音楽を流さず無音の中でアフレコをやっていたんですが、今回は『この曲をヘッドホンで流すので聞きながら』と演出を受けて。めちゃくちゃ迫力のあるシーンに、“あの曲”がかかるんだと」と一番の見どころを明かす。爆豪勝己役の岡本も「デクの覚悟を感じられた」とシビれた様子。轟焦凍役の梶梶も「あのあたりが(原作者の)堀越耕平先生がおっしゃっていたところなんでしょうね」と言及した。
最凶の敵<ヴィラン>ナインの声を演じる井上。「強すぎるなと。何故にこんなに強いのか、自分でもビックリしました!」と役を振り返り、黒沢とはミュージカルで共演したこともあり「ともよちゃんとは同じ人物(一心同体の役)を演じたこともあるのですが、今作ではあんなにひどいことをするとは…」とこぼす。黒沢は「『どこ行っちゃったんだろう芳雄さんは…』みたいな感じでした。(ナインとは)似て非なる、同じくらいのかっこよさはあります!」と話すと、井上は「上手に言えるようになったね!」と照れ笑い浮かべていた。
イベントでは、ワン・フォー・オール“受け継がれる個性”にちなみ、代々受け継がれていること&変わった習慣についてトークが進行。山下は「うち山下家では小さいころからステーキのことを“切り切りお肉”と…(笑)」と暴露。観客からは「かわいい!」と黄色い歓声が上がり、梶は「ハンバーグは“こねこねお肉”!?」とツッコミ、さらに佐倉が「“ステーキ”って言葉は知ってた?」と聞くと、山下は「…ん〜知ってましたよ!でも、ステーキと“切り切りお肉”は別物だと思ってました」と笑みをこぼした。
岡本は「“お肉”を受け継ぐとしたら…父親がずっと美味しそうに食べているものがありまして。僕はそれを“とろとろお肉”と。僕はそれを食べるものと思っていたんですが、友達の家に行った時はみんな食べていなかったんです。すき焼きの“牛脂”、割りしたにつけて米と一緒に食べてたんです!」と山下のエピソードに続き暴露。山下は「ヤバ…」とストレートな反応をのぞかせ、驚いていた。
梶は「轟くんのお父さんエンデヴァー、親子関係って厳しいものがあるじゃないですか。今回もその成長が描かれるわけですが、僕も父親を超えるべき存在としているんです。代々超えていかなきゃならないものとして、轟くんと僕は共通しているんじゃないかなと思います」と真摯に語った。
山下・岡本からお肉の話、梶からは良い話が飛び出すと、佐倉は「1月29日生まれなので“いい肉の日”…以上です(笑)」と、お肉と良い話をミックスさせて会場の笑いをさらう。黒沢は「私が8歳の時に芳雄さんと共演した時、ハグをしてくれたんです。それ以来、舞台や大きい仕事をする時はハグをするようにしています。今回も裕香さんとハグをしました」とコメント。
寺崎は「お母さんから“えくぼ”を受け継いでいて、いま私の子供にも“えくぼ”が受け継がれています。小さい時に『それ“よだれえくぼ”って言うんだぜ!』って言われたことがあって一時期嫌いだった」と明かすと、隣の爆豪が「お前のそれ“よだれえくぼ”って言うんだぜ!」と威嚇してみせると、寺崎は怯えている様子だった。
最後に井上は「“お肉”の話に戻ってもいいですか?」といい、「うちの家では餃子のことを“こねこねお肉”とは言わないんですが(笑)餃子を食べる時に必ず甘く煮た厚揚げ豆腐がセットのように出てきた。それが当たり前だと思ってました。今でも餃子を作る時は一緒に作ってます」と告白。山下らは「食べてみたい!」「お腹すいてきちゃった(笑)」と笑顔を浮かべていた。
映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』は全国東宝系にて公開中
(C)2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社