第77回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が日本時間1月6日(月)に行われ、『1917 命をかけた伝令』が「作品賞(ドラマ部門)」「監督賞(サム・メンデス)」の主要2部門を受賞した。
本作は、サム・メンデス監督が、「観客が主人公たちと同じ戦場に置かれ、緊迫感と兵士達の不安や動揺などの心情を共感し、本作に没入してもらうべく選んだ“究極の手法”」と語る“全編ワンカット”で創り上げた画期的な意欲作。。全編を途切れることなくひとつながりの映像で見せる【ワンシーン ワンカット】は、登場人物の感情の流れや臨場感を表現する<長回し>として多くの監督がその手法を取り入れてきたが、本作でも2人の主人公たちの行動に寄り添い、物語への究極の没入感へ導くため、約2か月の撮影期間を経て【全編を通してワンカットに見える映像】を創り上げた。
海外主要メディアでは、「『1917 命をかけた伝令』は2019年度で最高の映画」(フォーブス)、「サム・メンデス監督は西部戦線の恐怖をワンカットの最高傑作として昇華させた」(ガーディアン)、本作は賞レースに遅れての参加となったが、アカデミー賞複数部門の最有力候補となるだろう。本年度はタランティーノとスコセッシのオスカー常連監督が圧倒しているが、そこにサム・メンデス監督が加わることになるだろう。」(ニューヨーク・タイムズ)と絶賛の評価が集まっている。
サム・メンデス監督 受賞コメント
すごいサプライズだね。本当にありがとうございます。まず言わせてほしい。ここにいる監督はもちろんのこと、世界中の監督の誰一人としてマーティン・スコセッシの影響を受けていない監督はいない。これだけは言いたかった。感謝の意を述べたい人があまりにも多くいる。ユニバーサルの皆さん、アンブリンの皆さん、ニューリパブリックの皆さん、素晴らしいプロデューサー3人:ピッパ・ハリス、ジェイン=アン・テングレン、カラム・マクドゥガル。そして素晴らしい若き主演の2人:ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマン、この作品は君たち2人を中心に描いた。ありがとう。才能あふれるキャストと制作陣:デニス・ガスナー(美術監督)、リー・スミス(編集)、そしてもちろん偉大なるロジャー・ディーキンス(撮影監督)。彼なしではこの作品は実現しなかった。また、トム・ハンクスに倣って、妻に感謝を述べたいです。彼女のサポートなしではこの脚本を書くことすらできなかった。最後に、この賞を私の祖父、アルフレッド・ヒューバート・メンデスに捧げたい。本作は彼にインスパイアされたものであり、彼は第一次世界大戦で17歳にして入隊した。我々を見守っていてくれると信じている。そして、同じような戦争が二度と起こらないことを切に願っている。
映画『1917 命をかけた伝令』2020年2月14日(金)全国ロードショー
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