根津甚八のサプライズメッセージに東出昌大、感極まる! 新たな伝説『GONIN サーガ』

『GONIN サーガ』メイン伝説のバイオレンス映画『GONIN』から19年。ファン待望の続編『GONIN サーガ』が長い沈黙を破り9月26日に全国公開。初日の舞台挨拶に豪華キャストが再集結した。
主演の東出昌大ほか、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信のメイン5人に加えて、竹中直人、福島リラ、そして新たな伝説を世に送り出す石井隆監督も登壇。待望の公開を待ちわびた観客と、万感の想いに包まれた登壇者が一体となった熱い初日舞台挨拶になった。

まず東出昌大が「撮影がはじまってから一年三カ月ほど、ようやく初日を迎えられて嬉しいです。石井監督の作品に参加できて光栄で万感の思いです」と言えば、他の役者も次々と尊敬する石井隆監督の作品に出られた事への思いを述べた。

安藤政信は「去年の撮影から長かったですが、初日になり晴れやかな気持ちです。石井監督の作品は色々と観させていただいていますが、「雨」「水」「光」といった、自分も好きなキーワードにこだわられていて、感性が似ているなと思っていました(笑)」と語り、竹中直人は「石井監督のデビュー作に主演してから、かれこれ25年くらいのお付き合いでしょうか。当時から、すぐいじけちゃう可愛いおじちゃんという感じて愛すべきキャラクターなんです」と暖かい言葉を監督に送った。

手紙1_DDD0567そして引退宣言から5年、本作のために一度きりの復帰を果たした根津甚八からサプライズで直筆の手紙が到着。東出が朗読したそのラストメッセージに、キャスト陣、監督はもちろん、会場全体が大きな感動に包まれ、たすきを受け継いだ東出昌大は感極まり、目頭を熱くした。

言葉をつまらせながら東出は、「石井監督、根津さんももちろんそうですが、映画って一本つくるのに、役者だけでなく多くのスタッフさんも心血注いで、身を削って創り上げているものです。そしてスクリーンの中で心血注いで演じられている根津さんの姿はとても魅力的で大好きです。根津甚八さん本当にありがとうございました」と名優の役者魂を心から讃えた。

最後に石井監督は「映画は皆さんの心に届いて完成だと思っていますが、届いたかなと思いながらその繰り返しで作品を作っていきます。「楽しい」という感情だけでなく「しんどい」とか「暗い」という感想だってエンタテインメントだと思うんです。どうにかして人の心を動かすのがエンタテインメントだと思っていますので、よろしくお願いします」と締めくくった。

※以下、手紙全文

根津甚八です。

GONINサーガの上演初日に列席が叶わないことをまずお詫びいたします。

演じることは自分にとって生きることそのものでした。
それができなくなり、引退は諦めでもありました。

諦めていた自分に、再び演じることの楽しさを味あわせてくれた
監督に心からのお礼を申し上げます。

また、襷を受け取ったと言ってくれた東出くん。

その言葉で、演じたいのに演じることのできない無念を断ち切ることが出来ました。

東出くんだけではなく、若い俳優たちの姿を見て、
自分の思いを次の世代が背負ってくれる、
自分はできる精一杯をしたんだという気持ちで俳優人生を締めくくることができました。

こうして初日にいらしてくださった皆様を始め、GONINをそしてGONINサーガを
ご覧くださるすべての観客に、生きていた氷頭を、根津甚八を見届けて下さったことに感謝いたします。

根津甚八
(原文ママ)

TOHOシネマズ 新宿他大ヒット上映中!

配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会

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