『のぼる小寺さん』工藤遥がボルダリング披露、「高校生たちの青春がぎゅっと詰まった甘酸っぱい作品」

映画『のぼる小寺さん』公開直前イベントが15日、都内のクライミングジム「Rec's代々木」にて行われ、工藤遥、伊藤健太郎、古厩智之監督が登壇した。

クライミング部に所属するボルダリングに夢中な女子高生・小寺さんをきっかけに、“頑張ること”に一生懸命になれない若者たちが、自分の夢に向かって一歩踏み出そうとする瞬間を切り取った青春映画。クライミング部に所属する一見クールでミステリアスだが心優しい主人公・小寺役を映画初主演となる工藤遥が演じ、ボルダリングに約4か月の猛特訓を経て本格挑戦している。卓球部に所属し小寺に密かに惹かれる近藤役に伊藤健太郎ほか、鈴木仁、吉川愛、小野花梨らが共演する。

スポーティなスタイルで登場した工藤は「こういう形でイベントをする日が来るとは思っていなかったのでびっくりしています」と語りつつも、会場を見渡し「これだけのクライミングウォールを見ると登りたくなりますね!」とニヤリ。

一方、伊藤が演じた近藤は卓球部に所属し、工藤演じる小寺を見守り続ける役どころ。伊藤にとっても「こんなに卓球をガッツリやったのは初めて」とのことだが「やるまではちょっと舐めてました(苦笑)。僕はずっとバスケをやっていたんですが、(卓球をやってみて)その頃よりも汗をかいてました。スマッシュが決まった時はめちゃくちゃ気持ちよくて、爽快感を感じました」と笑顔で振り返った。

トレーニングのみならず、実際の撮影でもスポーツのシーンはかなりハードだったそう。工藤は伊藤の卓球のシーンを横で見ていた時をふり返り「全然カットが掛からなそうで、あまりに掛からないので監督をキョロキョロと見始めたくらい、長かった!」と暴露。古厩監督は「2人とも、いい顔をするんですよ。健太郎くんはめちゃくちゃ運動神経がよくて『もっと見たいな』と思った(笑)」と釈明。カットを掛けた瞬間に思わず伊藤の口からは叫びが漏れたとか。

もちろん、工藤のボルダリングのシーンもかなりハードだったようで、古厩監督は「本当はそんなに(何本も)本数は行けないんだけど、もう1回やったらもっとよくなると思っちゃって」と笑顔でふり返るが、工藤は「監督が『まだいけるでしょ?』ってテンションで『いける?』と聞いてくるので、私も負けず嫌いなので『いけます!』と言ってました(笑)」と明かした。

劇中の小寺さんと近藤の、なかなか近づかない“ソーシャル・ディスタンス”ばりの距離感も見どころだが、工藤は「実は伊藤さんと一緒にお芝居をさせてもらうことが少なくて、『やっとしゃべったな』というのが多くて、最後の最後まで顔をちゃんと顔を見てなかった(笑)」と明かし、伊藤も「『好き』って言うのが全てではないのが素敵だと思います」とこの映画特有の青春のキュンキュンモードをアピールした。

工藤はこの日のメインイベントであるボルダリングのデモンストレーションを披露。撮影以来、約1年ぶりのボルダリング挑戦となった工藤だが、苦もなくあっという間にウォールを登りきり、壁にぶら下がったまま、カメラにポーズをとる余裕も見せた。本人は「ひさしぶりに登って、あの頃より登れなくなってるの感じました」と苦笑を見せたが、伊藤は「ぜんぜん!」と驚いた様子で、古厩監督も「ちゃんと飛べてた」と称賛を送っていた。

最後に工藤は「スポーツのシーンももちろんですが高校生たちの青春がぎゅっと詰まった甘酸っぱい作品になっています。近藤と小寺さんの距離感、関係性にキュンとしつつ、楽しんでいただけたら」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

映画『のぼる小寺さん』は7月3日(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

(C)2020「のぼる小寺さん」製作委員会 (C)珈琲/講談社

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