11月3日は文化の日!
私たちの日常には様々な文化がありますが、今回はファッション、音楽、美術、映画…といった ポップカルチャー を築き上げた人たちを描いた映画を紹介します。いま当たり前にあるファッションや音楽などがどのように生まれ、どう支持されるようになったのか、気になりませんか…?
◼︎ココ・アヴァン・シャネル(2009)
──何故、 シャネルが世界中の女性を虜にしたのか
孤児院育ちの少女ココ・シャネルが、世界のシャネルになるまでの姿を『アメリ』のオドレイ・トトゥが演じた作品です。
母親を亡くし、父親に見捨てられたガブリエル・シャネル(オドレイ・トトゥ)は姉と共に孤児院で少女時代を過ごす。やがてキャバレーで歌を歌いながら生計を立て、その時の持ち歌から“ココ”の愛称で呼ばれるようになる。歌手になる夢は叶わず、仕立屋の奥でスカートのすそを縫う日々を過ごしていたが、ありのままの自分を受け入れてくれるカペル(アレッサンドロ・ニボラ)と運命的な恋に落ち、自らのファッション・スタイルを模索していく……。
何故シャネルが世界中の女性を虜にしたのか。それは単にデザインや質がいいなどではなく、華麗な上流婦人のファッションに流されることなく自分らしいスタイルを見出していったシャネルの“自立した生き方”に世界中の女性が憧れたからなのではないでしょうか。おしゃれに興味がある女性におすすめの映画です。
◼︎バックビート(1994)
──この2人がいなければ、ビートルズは生まれなかった
「Hey Jude」や「All You Need Is Love」などの名曲を送り出してきた4人組ロックバンド・ビートルズは、元々5人組だったと知っていますか?この映画は21歳という若さでこの世を去ってしまった元ビートルズのスチュアート・サトクリフと、その恋人で写真家のアストリッド・キルヒヘルの生涯を描いた作品です。
1960年、イギリスのリバプール。美術学校へ通うスチュアート(スティーブン・ドーフ)は、同じ学校の親友ジョン・レノン(イアン・ハート)からバンドに誘われ、ベーシストとして加入する。ジョン、スチュ、ポール(ゲイリー・ベイクウェル)、ジョージ(クリス・オニール)、ピート・ベスト(スコット・ウィリアムズ)の5人組バンド“ビートルズ”は、ドイツのハンブルグへ演奏旅行に向かう。スチュアートは、たまたまライブに来ていた現地のドイツ人写真家のアストリッド(シェリル・リー)に運命的な出会いを感じるのだった……。
伝説的ロックバンドのビートルズですが、スチュアートとアストリッドがいなければ田舎町の不良バンドグループで留まっていたかもしれません。この映画はそんな2人がビートルズに与えた影響なども描かれています。ビートルズの懐かしい名曲も楽しめるので音楽好きの方におすすめの作品です!
◼︎ゲゲゲの女房(2010)
──夫婦二人三脚だったから、ここまでこれた。
「悪魔くん」や「ゲゲゲの鬼太郎」を生み出してきた、今や日本を代表する漫画家・水木しげるの無名時代から、半世紀以上の間、苦楽を共にした妻・布枝が二人の生活を綴った自伝エッセイ「ゲゲゲの女房」を映画化した伝記ドラマです。
島根に住んでいた布枝(吹石一恵)はお見合いから5日後、戦争で左腕を失った漫画家しげる(宮藤官九郎)との結婚生活を始める。二人は想像を絶するほどの辛い貧乏生活を何年も送ることとなる。漫画を描いているということ以外、しげるのことを何も知らず、最初は困惑していた布枝だったが……。
向井理主演のドラマ版とはまた違った視点で描かれているので、ドラマ版と映画版を比較して観るのも面白いかもしれません。
◼︎ウォルト・ディズニーの約束(2014)
──『メリー・ポピンズ』はこうして生まれた。
ウォルト・ディズニー製作の名作ミュージカル『メリー・ポピンズ』の誕生秘話をトム・ハンクスとエマ・トンプソンの主演で映画化した感動ドラマです。
「メリー・ポピンズ」の映画化を目指すウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)と、それを阻もうとする原作者のP.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)。ハリウッドにやってきた彼女は、ウォルトたち映画製作者が提案する脚本アイデアをことごとく否定する。なぜ彼女は頑なに「メリー・ポピンズ」を守ろうとするのか。その答えが、幼い頃の彼女と父親の関係にあると知ったウォルトは、映画化実現への最後のチャンスをかけてトラヴァースに“ある約束”をする……。
“パメラは何故そこまで頑固なのか?”という謎を解き明かしていくと、「メリー・ポピンズ」というキャラクターが生まれた理由、そして作品の奥深さや魅力を知ることができます。ディズニー好きの人におすすめの映画です!
◼︎ビッグ・アイズ(2015)
──大きな目の絵画にある、大きな秘密。
1960年代アメリカのポップアート界で人気を博した「ビッグ・アイズ」シリーズをめぐり、実在の画家マーガレットとウォルター・キーン夫妻の間に起こった出来事を描いたドラマ。
どこか悲しげな大きな瞳の子どもを描いた絵画「ビッグ・アイズ」は、50年代から60年代にかけてハリウッド女優からも愛され、世界中で大ブームを巻き起こす。作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は美術界の寵児として脚光を浴びるが、実はその絵は内気で口下手な妻マーガレット(エイミー・アダムス)が描いたものだった。富と名声の両方を手にした2人だったが、欺瞞の日々は長くは続かなかった。自分の感情を唯一表現することのできる「ビッグ・アイズ」を守るため、マーガレットは真実を公表することを決意する。なぜ彼女は、夫の言いなりになり、そして全てを捨てると決意したのか……。
ハリウッド女優たちに愛され、世界中で大ブームとなった絵画「ビッグ・アイズ」シリーズに隠された秘密と奮闘を知れば、絵画の見方もきっと変わるはず…。
◼︎ドリームガールズ(2007)
──黒人女性3人組が全米の大スターになるまで
黒人のレコード会社モータウンと、「You Can't Hurry Love」などの名曲で知られる黒人女性3人組グループ・The Supremesをモデルに作られたブロードウェイミュージカルの映画化。主演はシュープリームスのダイアナ・ロスをモデルにしたディーナ役にビヨンセ・ノウルズ、『Ray』のジェイミー・フォックス。
黒人差別が根強く残る1960年代のアメリカ。中古車ディーラーを営みながらプロデューサーをしていたカーティス(ジェイミー・フォックス)は、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)・エフィ(ジェニファー・ハドソン)・ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)の3人からなる「ドリーメッツ」の声を聞き、地元で抜群の人気を誇るジェームズ・アーリー(エディ・マーフィ)のバック・コーラスとして彼女たちを雇う。彼らのパフォーマンスは次第にデトロイトのみならず全米中の注目を集め、一躍スター街道を歩み始めるが……。
差別や偏見と闘った人たちがいたから、今こうして黒人音楽を楽しむことができると気づかせてくれる映画です。また、黒人音楽の社会的背景についても知ることができるのでR&Bやブルース好きにもおすすめです!
以上、【6選】伝記映画から学ぶポップカルチャーでした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
身近にあるファッションや音楽、美術、映画ですが、こういった人たちの努力や奮闘によって築き上げられてきたんですね……。この時期だからこそ、自分の好きな文化について調べてみてはいかがでしょうか?
気になった作品があったら、是非、映画ランドでチェックしてみてください♪