おすすめの歴代アカデミー賞受賞映画6選

今年も恒例の映画賞シーズンが到来!2月28日(現地時間)にハリウッドで行われる第88回アカデミー賞の発表の前に、歴代受賞作のなかでも今回ノミネートされた作品とも関わりのあるおすすめ映画を厳選してご紹介。これを観ながら今年のアカデミー賞の結果を予想をしてみるのはいかがでしょうか?

■『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

──メキシコ出身の鬼才が昨年に続き賞レースを席巻中!

リーガン・トムソンはかつてヒーロー映画の主演を務めたスター俳優だったが、それ以降ヒット作に恵まれず、私生活でも離婚に娘の薬物中毒など、惨めな生活を送っていた。そんな中、再起をかけてレイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」でブロードウェイに進出し、演出・主演を務めることにするのだが…。
昨年のアカデミー賞では前哨戦から賞レースを席巻していた本作。今年の第88回アカデミー賞では、『レヴェナント:蘇えりし者』で、監督アレハンドロ・G・イニャリトゥの監督賞2年連続受賞がかかっているだけでなく、撮影監督エマニュエル・ルベツキの撮影賞3年連続受賞もかかっています。なお本作で受賞はならなかったものの、それぞれ自身の境遇と重なるような役を演じている豪華キャストの競演も見どころです。

第87回(2014年度)アカデミー賞
受賞:作品賞/監督賞/脚本賞/撮影賞
ノミネート:主演男優賞/助演男優賞/助演女優賞/音響編集賞/録音賞

■『それでも夜は明ける』(2013)

それでも夜は明ける

──俳優のみならずプロデューサーとしての手腕を発揮!

奴隷制度が広がる1841年のアメリカ。ニューヨークで暮らす自由黒人のソロモンは、ある日突然誘拐され、奴隷として売り飛ばされてしまう。農園で労働を強いられるだけでなく、白人たちから差別と虐待を受けながらも、家族と再会できる日が来ることを信じて耐え忍ぶが…。
俳優としてもアカデミー賞にノミネート経験のあるブラッド・ピットは、2002年に設立した映画製作会社プランBエンターテインメントのオーナーでもあります。これまでも『チャーリーとチョコレート工場』『ディパーテッド』『ツリー・オブ・ライフ』など多種多様な映画を手がけていますが、第86回アカデミー賞では『それでも夜は明ける』のプロデューサーとしてオスカー像を手にしました。今年のアカデミー賞でも、製作に名を連ねた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』が作品賞を含む5部門でノミネートを果たしており、“プロデューサー”ブラッド・ピットの映画に今後も注目です。

第86回(2013年度)アカデミー賞
受賞:作品賞/助演女優賞/脚色賞
ノミネート:主演男優賞/助演男優賞/監督賞/美術賞/編集賞

■『つぐない』(2007)

つぐない

──最年少候補だった女優がキャリアを積んで再びノミネート!

1935年、夏のイングランド。政府官僚の娘セシーリアは、使用人のロビーに密かに想いを寄せていた。ある時、セシーリアとロビーは互いの気持ちを知るが、セシーリアの妹ブライオニーはささいな行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。やがて、ある事件が起こり、ブライオニーの“告発”によりロビーは警察に連行されてしまう…。
世界的ベストセラー「贖罪」を映画化した本作で、セシーリアの妹ブライオニー役演じたシアーシャ・ローナンは当時最年少の13歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。そして、今年のアカデミー賞では、アイルランドからアメリカへ移住したヒロインを演じた『ブルックリン』で、主演女優賞にノミネートを果たしました。若くして才能を発揮していたシアーシャ・ローナンの演技は必見です。

第80回(2007年度)アカデミー賞
受賞:作曲賞
ノミネート:作品賞/助演女優賞/脚色賞/撮影賞/美術賞/衣装デザイン賞

■『アビエイター』(2004)

アビエイター

──アカデミー賞候補の常連となった2人の共演作!

亡き父の事業を継いで大富豪となったハワード・ヒューズは、21歳で単身ハリウッドへ。遺産で製作した映画『地獄の天使』でハリウッド・セレブの仲間入りを果たす。人気女優と浮名を流し、話題の映画を世に送り出す一方、飛行機会社を設立し、自らの操縦でスピード記録を次々に更新。順風満帆な人生を謳歌していたが…。
巨匠マーティン・スコセッシと組んだ本作で、レオナルド・ディカプリオは自身2度目となるアカデミー賞候補に。ディカプリオは受賞を逃したが、共演のケイト・ブランシェットは助演女優賞を受賞。今年『キャロル』で6度目のノミネートを果たしたケイトは、3度目のアカデミー賞受賞に期待がかかっています。なお、本作がアカデミー賞候補となった第77回授賞式で司会を務めていたのが、今年の第88回授賞式でも司会を務めるクリス・ロック。何かの縁を感じずにはいられない今年のアカデミー賞で、ディカプリオが悲願のオスカー受賞となるか注目です。

第77回(2004年度)アカデミー賞
受賞:助演女優賞/撮影賞/美術賞/衣装デザイン賞/編集賞
ノミネート:作品賞/主演男優賞/助演男優賞/監督賞/脚本賞/録音賞

■『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)

カールじいさんの空飛ぶ家

──アニメーション映画といえばピクサー!

一軒家に暮らす老人カールじいさん。そこは、亡き最愛の妻エリーとの思い出が詰まった大切な家。しかし、開発地区に指定された家の周囲では工事が始まり、ついにカールにも立ち退き要求が。家や生活、全てを失いそうになったとき、カールは人生最初で最後の旅を決意し、無数の風船をつけ、家ごと大空に飛び立った──。
本作は第82回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞。また、アニメ映画としては史上2作目となる作品賞へのノミネートも果たしています。本作で監督・原案・脚本を務めたピート・ドクターは、『インサイド・ヘッド』で今年のアカデミー賞の脚本賞・長編アニメーション映画賞の2部門にノミネート。ピクサーに欠かせない存在のピート・ドクターが、最高傑作と言われている『インサイド・ヘッド』で再びアカデミー賞受賞となるか注目。

第82回(2009年度)アカデミー賞
受賞:作曲賞/長編アニメーション映画賞
ノミネート:作品賞/脚本賞/音響編集賞

■『ロッキー』(1976)

ロッキー

──同じ役で約40年ぶり・2度目のアカデミー賞候補に!

フィラデルフィアに暮らすボクサーのロッキー・バルボアは、高利貸しの取立人をしながらその日暮らしの生活を送っていた。ある日、無敵の黒人チャンピオンのアポロが人気取りのためにロッキーを対戦相手に指名。ロッキーは愛する女性エイドリアンのために、過酷なトレーニングを始める……。
当時まだ無名俳優だったシルヴェスター・スタローンが自ら書き上げた脚本を持って、自身を主演にすることを条件に映画会社へ売り込んだ作品こそがこの『ロッキー』。主人公ロッキーの境遇が、本作で一躍スターとなったスタローン自身の境遇と重なり、まさに「アメリカン・ドリーム」を成し遂げたことでも大きな話題に。そして、2015年『クリード チャンプを継ぐ男』で再びロッキー・バルボア役を演じ、アカデミー賞に約40年ぶりのノミネートを果たし、受賞へ大きな期待がかかっています。

第49回(1976年度)アカデミー賞
受賞:作品賞/監督賞/編集賞
ノミネート:主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞(バージェス・メレディス、バート・ヤング)/脚本賞/歌曲賞/録音賞

以上、おすすめの歴代アカデミー賞受賞映画6選でした!最後までお読みいただきありがとうございました。気になる作品があったら、ぜひ映画ランドでチェックしてみてください♪

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