アメリカ・アカデミー賞を主催するアメリカ映画芸術科学アカデミーは28日、昨年長編映画制作からの引退を表明した世界的なアニメーション映画の巨匠である宮崎駿監督にアカデミー賞名誉賞を授与すると発表しました。日本人の同賞受賞は1990年の黒澤明監督以来、2人目。授賞式は11月8日に米ハリウッドで行われます。
宮崎監督作品は2003年に『千と千尋の神隠し』が長編アニメ部門でアカデミー賞を受賞したほか、06年は『ハウルの動く城』、今年は『風立ちぬ』が同賞にノミネートされました。
名誉賞は、生涯を通じての映画への貢献、卓越した業績を残した映画人に贈られる特別賞。以前は通常のアカデミー賞と同時に贈られていたが、09年から独自の授賞式が行われています。今年は宮崎駿監督のほか、フランスの脚本家ジャン・クロード・カリエール、アイルランド出身の女優モーリン・オハラが選ばれました。
宮崎駿監督のコメント「アメリカにもらいに行かねばなりません。（スタジオジブリのプロデューサー）鈴木（敏夫）さんと、（親交の深いピクサー・アニメーション・スタジオのジョン・）ラセター氏がこわいので、いってまいります。リタイアした人間に賞なんかいらないのにと本当はおもっています。でも光栄です。名誉なことだと思います。」
