『シェル・コレクター』池松壮亮、作品に不安みせるも「リリーさんが出てれば失敗はない」と自信

映画『シェル・コレクター』舞台挨拶付きプレミア上映会が18日、都内・テアトル新宿で開催され、主演のリリー・フランキーをはじめ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督ら豪華キャストが出席した。

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第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門正式出品、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演作である『シェル・コレクター』は、貝の美しさと謎に魅了された盲目の貝類学者の物語。

主演のリリーは「サブカル人間としてはとても潔い作品と出会いました。監督は映画ができた時にハローワークに通うほど、この映画がヒットすると思っていないところが潔くて(笑)笑いも感動も涙もない映画ですが、若い時はこういう映画ばっかり見ていたと思い出しました」とコメント。また、「子供の頃に内容は覚えていないのに、なぜか今でも印象に残っているような映画ってありますよね。この映画はそんな映画になりました」と本作の雰囲気を語り、「撮影の時は監督の妄想をどれだけ形にするかばっかり考えていましたけどね(笑)盲目の役なので、見えないからこそ感じるところがあって、そういうところを体感してほしいと思っています」とアピールした。

また、学者の息子・光を演じる池松は「リリーさんが出ている作品に出れば失敗はないなと思ったのですが、坪田監督の前の監督作品もよくわからなかったし、監督の才能が台本を読んでも、現場でも感じとれなかったので、リリーさんに何度も『大丈夫なんですかね?』と聞いたら、『考えるな』とアドバイスをくれましたね(笑)」と笑顔をみせ、「出来上がった映画を観て驚きました。この映画はすごい体験になる作品です。ぜひ楽しんでいただければ」と自信をのぞかせた。

奇病に冒された娘・嶌子を演じる橋本は「私の役は神がかった人で、我に返ると『やらされた感』が満載になってしまうので、島の見えない力が宿っていると信じて乗り切りました」と苦笑い。「完成した作品を見た時に、断崖絶壁のシーンで風が強くて、これだと声が入らないなと思っていたんですが、すごく綺麗に声が入っていてビックリしました」と明かすと、リリーは「それ音声さんを褒めてるよね」とツッコミ、笑いをとった。最後に坪田監督は「この映画は視覚でも聴覚でも楽しめる仕掛けを盛り込んでいるので、楽しんで頂ければ」と笑顔で締めくくった。

映画『シェル・コレクター』は2月27日よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー

【CREDIT】
監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』  脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
出演:リリー・フランキー/池松壮亮/橋本愛/普久原明/新垣正弘/寺島しのぶ
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:www.bitters.co.jp/shellcollector

©2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会

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