アジアの俊英たちが描くオムニバス『アジア三面鏡』国際色豊かな主要キャスト決定!

ブリランテ・メンドーサ、行定勲、ソト・クォーリーカーらアジアの監督3名がひとつのテーマをもとにオムニバス映画を共同製作する東京国際映画祭初の映画製作プロジェクトの『アジア三面鏡』から、「アジアで共に生きる(Live together in Asia)」を共通のテーマにした作品の詳細と主要キャストが決定した。

ブリランテ・メンドーサによる作品は、日本を不法滞在で追われて故郷フィリピンに帰ることとなる男の物語。苦境に負けず逞しく生きる自国の人々を巧みに描くメンドーサが、北海道帯広とマニラを舞台に人生の喪失を描く。主演は『ボーン・レガシー』などハリウッドでも活躍するフィリピンの名優ルー・ヴェローソ。

行定勲による作品の舞台は、かつて日本軍が駐留し現在多くの日本人高齢者が余生を過ごすマレーシア。日本から移住して鳩舎のある屋敷で家族と離れて暮らす老人と、ヘルパーの若いマレーシア人女性の心の交流を描く。主演は日本映画界の重鎮、津川雅彦。相手役にはマレーシアの故ヤスミン・アフマド監督のミューズ、シャリファ・アマニ。老人の息子役として永瀬正敏が出演する。

72日から日本でも公開される初監督作『シアター・プノンペン』で、クメール・ルージュによって失われた自国の映画史を背景に未来への希望を温かく描いたソト・クォリーカーによる作品は日本とカンボジアを繋ぐ時代を超えたラブストーリー。監督2作目となる本作では二つの時代にカンボジアで出会った男女の恋愛模様を、内戦の歴史とプノンペンに実在する日本友好支援の橋《日本橋》を軸に描く。主演は国内外の作品で活躍する加藤雅也で、相手役は現在宮本亜門演出の舞台「ライ王のテラス」に出演中のチュムヴァン・ソダチヴィー。

アジア三面鏡_main

『アジア三面鏡』は第29回東京国際映画祭にてワールドプレミア上映ののち、各国の映画祭等での上映を目指している。

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