『レヴェナント:蘇えりし者』来日記者会見が23日、ザ・リッツ・カールトン東京にて行われた。先日開催された第88回アカデミー賞にて、5度目のオスカーノミネートにして悲願の主演男優賞に輝いた名優、レオナルド・ディカプリオが出席した。
実話に基づくマイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』を原作に、レオナルド・ディカプリオ主演、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がメガホンを取る本作。狩猟中に熊に襲われ瀕死の重傷を負ったハンター、ヒュー・グラスが、同僚に息子を目の前で殺された復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていくサバイバル・ヒューマンドラマ。
主演男優賞に輝いた要因を聞かれたレオは「オスカー受賞を分析するのは難しいが、私にとって、関わった全ての人たちにとって本当に特別な作品なんだ。1年近くこの作品にどっぷり浸かった。アレハンドロはいろんなテクニックを駆使していたんだが、どうやってこれだけのものを作り上げたか今でも理解しがたいね。映画史に残る芸術作品になったと思うし、アカデミーに輝いたことは非常に名誉なこと。私にとって重要な第一章になったよ」とコメント。また、オスカー像の存在について「家のリビングにあるよ。友達が『見せて欲しい』と好奇心を持って来るし、それがとても嬉しいんだ」と笑顔をみせた。
報道陣から様々な質問が飛び交う中、オスカー受賞後、俳優人生への影響について聞かれ「まだ数週間前の出来事なので、俳優としてどう変わっていくかまだわからない。私としては全く変わらないことを望んでいるよ。この受賞は光栄なことだが、賞を取るためではなく自分が持っている夢や理想を追求していきたい、最高の映画を作っていきたいんだ」と力強く語った。続けて「18歳から始めて、当初から偉大な俳優たちと出会ってきた。私も彼らのような英雄たちの後に続きたい」と気を引き締めていた。
また「10回目くらいの来日」と話すレオは、日本について「プロモーション以外にも訪れているから、もっと来たことがあるかもね。一番は京都に行くことが好きなんだ。大仏を見たり、いろんな寺院を巡ったりする。日本は歴史が古く、素晴らしい文化を持っているから、そういうところに行くのが大好きなんだ」と日本での思い出を振り返り、「今まで桜の開花時期に来たことがなかったから、まだ開花したばかりみたいだけど今回とっても楽しみにしているんだ」と満面の笑みを浮かべていた。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日より全国公開