『追憶の森』渡辺謙、 マシュー・マコノヒーとの初共演に手応え「似ているタイプの俳優」「本当にやりやすかった」

俳優の渡辺謙が26日、都内・TOHOシネマズ六本木にて行われたマシュー・マコノヒーとの初共演作『追憶の森』ジャパンプレミアに出席した。

追憶の森

本作は、日本・富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海を人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人・アーサーが、怪我を負い出口を探して彷徨う日本人・タクミとの出会いにより、生きていく目的を取り戻すさまを描く感動のヒューマンドラマ。『グッド・ウィル・ハンティング』『エレファント』のガス・ヴァン・サントがメガホンを取る。

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本作の出演について渡辺は「ガスではなく別のプロデューサーからお話をいただいた。ただ、それが東日本大震災の後。この映画は『死を前にしてどう生きるのか』とシリアスな題材で、当時の心境では自分が背負いきれないと思い、一度パスしていたんです」と明かす。また、「2年くらいしてガスが監督をやる、マシューが受けるって聞いて、これはもう諸手を挙げて『やりましょう』と話をしました」と快諾した様子をみせた。

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イベントでは、本日のジャパンプレミアに参加できなかったマシューから、渡辺とのエピソードや日本のファンへビデオメッセージが届いた。「ロサンゼルスで仕事があって行けないのですが、ケンと一緒に頑張った作品を見てもらえるのは幸せです」とあいさつし、「ケンとの共演は楽しかった。念願だったからね。ケンには独特の雰囲気がある。君からは威厳を感じる、王様のようだよ。しかも非常に面白い。あんなにユーモアがあって愉快な人とは知らなかった。撮影の合間の笑い話で気持ちが和んだよ」と渡辺との共演を喜んでいた。

それを受けて渡辺は「結構似ているタイプの俳優。すごい準備はするんですが、いざカメラの前に立つと、準備してきたカードを出すんではなく、その時に感じて生まれてくるものを的確に拾って返していく。そうして生まれてくるものを信じるタイプで、本当にやりやすかった」と感無量の表情を浮かべた。

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また、マシューから日本での撮影について「あの交差点のことは “渋谷”だけで通じるかな?ものすごい数の人がいてにぎやかだった。渋谷で撮影したけど気づかれなかったよ。ケンが交差点を歩けば事情は違ったね。僕に気づいて振り返ったのは300人中1人程度だ。だから自由に動けた」と撮影を振り返り、「もし君が渋谷の交差点を歩いていたら、300人中299人が気づいただろう。“ケン!”と歓声が上がったりしてね」と笑顔を見せていた。

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さらにマシューは「ブロードウェイの舞台を準備中だったから『追憶の森』でも美声を披露してくれたよね。いまいましいほど歌が上手なんだよ。みんなは聴いたことある?聴きたい?」と無茶振りが。渡辺は「いいって!皮肉屋だな(笑)映画の中では歌ってます」と照れ笑いを浮かべながら答えるも、その間指揮をとるかのように指を振っている映像が流れ、「お見事!すばらしい。今度君と共演する時はアクション映画をやるより一緒に歌って踊りたいね、ミュージカルをやろう」とコメントしているマシューに、会場は笑いの渦に包まれた。渡辺は「僕のことユーモアがあってとか言ってましたけど、そのまま返しますよ!」と笑顔を浮かべていた。

映画 『追憶の森』 は4月29日(金)より全国ロードショー

【CREDIT】
監督:ガス・ヴァン・サント「ミルク」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」
製作:ギル・ネッター「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」
出演:マシュー・マコノヒー/渡辺謙/ナオミ・ワッツ 他
配給:東宝東和  公式HP:http://tsuiokunomori.jp/

©2015 Grand Experiment, LLC.

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