『手をつないでかえろうよ』 今井雅之さんの遺作に親友・川平慈英らが想い明かす「みな“雅之魂”をもつ表現者」

映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』完成披露試写会が昨日10日、都内・TOHOシネマズ新宿で行われ、主演の川平慈英をはじめ、七海、奈良橋陽子監督、主題歌を担当したJAY’EDが登壇した。

手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~

昨年5月に死去した俳優・今井雅之さん(享年54)が企画・脚本を担当した本作。軽度の知的障害者のある真人と、同じ障害を持つ妻・咲楽の数奇な運命を描く人間ドラマ。

手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~

主演の川平は「この映画は僕の勲章です。今井雅之、僕はまーちゃんと呼んでいますが、まーちゃんの誘いと演技の母である奈良橋さんに呼ばれて役者としてこの映画に参加できたことを心から嬉しく、誇りに思います」と真摯に語り、「涙がボロボロ溢れるくらい嬉しかったんです。まーちゃんはこの映画をもう観ているでしょう!まーちゃんの写真は撮影中、ずっとポケットに入れていました。エネルギーを貰うんです。監督も同じだと思いますが『1分1秒役者として生きた演技をしないと雅之に対して失礼だ』と思いながら演じました」と作品に込めた想いを明かした。

川平扮する真人の妻・咲楽を演じる七海は「私は、今井さんとオーディションをさせていただいて一緒に演技をさせていただきました。本作との関わりの中で、今井さんのこの映画への想いが凄く伝わってきて、私も是非参加したいと思っていました。選んでいただけた時、すごく嬉しかったです」とコメント。「その後、残念ながら今井さんは亡くなってしまいましたが、本作への責任感と絶対に素敵な作品にしないといけないなという強い意志のもと演じさせていただきました」と胸中を語った。

手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~

今井さんとは舞台「WINDS OF GOD」の演出などで親交の深い奈良橋監督は「この映画は、やはり特別です。雅之の願いを受け、彼が1番喜ぶキャスティングをしました。慈英は雅之の弟のような人なので、心から喜んでいると思います。彼が亡くなり、本当にどうしたらいいか分らない状況で撮影準備をしましたが、慈英や仲間に支えられ、ここまでこれました」と感慨深く語り、JAY’EDが歌う主題歌「MY WAY」について「雅之と車でいつも聴いていた曲でした。この曲を聴くと本当に元気になるって言っていて、是非劇中でも」と使用経緯を明かした。

手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~

最後に奈良橋監督は「この映画で、生きることの大事さを少しでも感じていただければと思います。皆さまが持っている『夢』を是非是非追いかけてください。それも雅之が一番望んでいたことだと思うので」とメッセージを贈り、川平は「僕だけじゃなく出演者みな“雅之魂”をもつ表現者としての魂を、溢れんばかりに出しています」と力強くアピールした。

映画『手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~』は今井雅之さんの命日である5月28日より全国順次公開 

【CREDIT】
出演:川平慈英、すみれ、七海、岡安泰樹、吉田敦、勝矢、LiLiCo、藤田朋子、別所哲也、中居正広(友情出演)、板尾創路
監督:奈良橋陽子 企画・脚本:今井雅之
配給:KATSU-do 公式サイト:www.teotsunaidekaerouyo.com

©2016「手をつないでかえろうよ」製作委員会

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