氷室京介を6年間追い続けた監督・山崎大介、 ドキュメンタリー封切りに感無量

映画『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』初日トークイベントが1日、都内・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、氷室京介を6年間追い続けた山崎大介監督、幾度も氷室京介にインタビューを行ってきた音楽評論家・田家秀樹が登壇した。

2016年5月23日「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム最終公演。音楽界に多くの伝説を残し、常にトップスターで在り続けた男がステージを降りた。彼はなぜその決断をしたのか、次第に明らかになる聴力の問題、遠く海を隔てて体験した東日本大震災、無念のステージとなった2014年の横浜スタジアム、そしてファンへの想い。氷室京介はいつも何かを背負い、様々なことを受け止め続けていた激動の6年間を綴ったドキュメンタリー。

DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”

満席の場内は、ほぼ全員が氷室京介の最後のライブである「LAST GIGS」東京ドーム公演を観に行っていったファンで埋め尽くされ、会場はライブ感に溢れていた。その雰囲気に田家は「この初日に来ている観客の人々には、“氷室京介”を知ってもらうためにも、この映画を周りの人たちに紹介してもらいたい。それが“氷室京介”のファンとしての使命だと思います」と感無量の表情。

山崎監督は「この作品は、私が送った企画書を氷室さんが読んでくれたことがきっかけではじまりました。6年前、当時私の子どもの勉強を見ていたところ、孔子の論語『五十にして天命を知る』という言葉を目にし、50歳になる氷室京介の“天命”とは何なのかを知りたいと思い、それを企画書に込めました」と制作の経緯を語る。

さらに、「氷室さんのプライベートインタビューのほか、この作品の見所のひとつである『We Are Down But Never Give Up!!』と『LAST GIGS』のふたつのライブシーンでは、東京ドームにいるような鳥肌が立つライブ感、臨場感を少しでも再現したいと思って編集しました」と語った。

タイトル「POSTSCRIPT」に関しては「“P.S.”、つまり“追伸”という意味で、『FLOWER for ALGERNON』のアルバムで、ダニエル・キイスが書いた原作の終わりにある『追伸』から取りました。氷室さんの『LAST GIGS』を補完する“追伸”としてファンのみなさんにお伝えしたいという思いを込めています」と述懐した。

最後に山崎監督は「氷室京介のことが好きなコアなファンの方々にはもちろん、氷室京介の入門編として、まだ氷室京介という人についてよく知らない人にも、“氷室京介”がどういうアーティストなのかというのを知ってもらうためにも、是非観て頂きたいです」とアピールし、イベントを締めくくった。

映画『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』THEATER EDITIONは7月1日(金)〜7月14日(木)まで2週間限定公開

【CREDIT】
監督:山崎大介
製作:日本テレビ放送網 東宝
制作プロダクション:Picture-L
配給:東宝映像事業部 公式サイト:kyosukehimuro-postscript.jp

©NTV, distributed by 「POSTSCRIPT」FILM PARTNERS

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