J・G・バラード原作 『ハイ・ライズ』、トム・ヒドルストンらのインタビュー収めた特別映像解禁

SF小説の巨匠J・G・バラードの原作を、『マイティ・ソー』シリーズのトム・ヒドルストン主演で映画化した『ハイ・ライズ』が8月6日より全国順次公開される。この度、ヒドルストンらが本作の魅力を語る特別映像が解禁となった。

ハイ・ライズ

本作は、高級タワーマンション「ハイ・ライズ」を舞台に繰り広げられる階級闘争を描くサスペンス・ドラマ。ラグジュアリーな内装や抜群の眺望、ありとあらゆる設備が整う理想の住居空間は、上階に行くにつれ住民が富裕層になっていく40階建ての高層マンション。パーティ三昧の贅沢な毎日を過ごしていたセレブたちが、じわじわと崩壊していく様子をミステリアスかつアーティスティックな映像美で描き出す。

ハイ・ライズ

特別映像には、ヒドルストンをはじめ、シエナ・ミラー、ルーク・エヴァンス、ジェレミー・アイアンズ、監督を務めたベン・ウィートリーらのインタビューが収められている。25階に住む主人公の医師ラングを演じるヒドルストンは「脚本は明瞭でおもしろくて、陰気で真実で感銘を受けた。ベンは素晴らしい瞬間を自らとらえたいと思っていて、操ることを目的としてない」と絶賛。ラングの上階に住み、彼と濃密な関係を持つことになるパーティ狂の美女・シャーロットを演じるミラーは「この映画を観客は気にいると思うわ。ユーモアがあり、役者の演技も素晴らしい上に、社会的な意見が陰うつに散りばめられている」と自信をのぞかせた。

低層階に住み、マンションで起こる階級闘争の鍵を握るTVディレクター・ワイルダー役のエヴァンスは「社会的な階級制度や貧富の差を描写してる。抑制されたものが解放され、人々に潜む獣性が明らかになる作品だ」と述懐。マンションの設計士で、最上階に住むロイヤルを演じるアイアンズも「脚本の社会的階級制度のとらえ方がとても現実的だと思えた。人間の行動に関しても同じだ」とコメント。ウィートリー監督は、1975年に発表された原作を「映画化するには今が絶好の時期だと思った」と語り、「小説というより新聞を読むように毎日のように何かが起きる物語だ。バラードはかなり正確に未来の状況を予測していた」と説明している。

映画『ハイ・ライズ』は8月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

【CREDIT】
監督:ベン・ウィートリー
原作:J・G・バラード
出演:トム・ヒドルストン、ジェレミー・アイアンズ、ルーク・エヴァンス、シエナ・ミラー、エリザベス・モス、ステイシー・マーティン
配給・宣伝:トランスフォーマー

© RPC HIGH-RISE LIMITED / THE BRITISH FILM INSTITUTE / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2015

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