真の“築地”の姿を追うドキュメンタリー、服部幸應がメッセージ「日本人こそが一番築地を知らない」

映画『TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)』舞台挨拶付き完成披露試写会が29日、都内・築地(東劇)にて行われ、服部料理学校理事長の服部幸應、築地・仲卸の島津修、遠藤尚太郎監督が登壇した。

築地ワンダーランド

80年に渡り日本の台所として食文化を支え続けてきた東京都中央卸売市場築地市場。本作は、その築地市場に初めて1年以上に渡りカメラが入り撮影を敢行、一般の人は足を踏み入れることのできない築地の深部まで迫り、真の“築地”の姿を追う。

本作を観て「20回泣いた。 日本人こそが、一番築地を知らないということに気づかされる。 絶対にみるべき作品」と絶賛のコメントを寄せた服部。「仲卸の人と料理屋の店主の丁々発止で真剣なぶつかり合いにとても心を打たれました。魚の状態を全て理解して把握しているような人たちがいるというのが凄いことです。海外の市場に行くと、築地が世界一の魚市場だと言われる理由がよくわかります」とコメント。

築地市場の場内で仲卸として働く島津は「僕らは誇りを持って仕事をしているプロフェッショナルです。束になった築地の仲卸集団の代わりになるものは、どこにもいないと信じて仕事をしています」と語ると、観客席からは感嘆の声が。「築地のドキュメンタリー番組はよくありますが、この映画以上のものは、今後もう出来ないだろうと思います」と感慨深く語った。

イベントでは、築地市場に長年通う和食料理人で本作にも出演している道場六三郎から応援コメントが。本作を観て「築地の24時間、一年365日、仲卸の真剣勝負が、観る人の心を打ちます。映画を見て泣いてしまいました」と明かし、「築地に通って60年、いつも戦場に赴くような緊張感があり、売り手と買い手の真剣勝負がお互いの信頼感の証でした。河岸は、不死身です!これからもずっと期待しています」とメッセージを寄せた。

映画『TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)』は10月1日より築地(東劇)先行公開/10月15日より全国公開

【CREDIT】
監督・脚本・編集:遠藤尚太郎
製作・配給:松竹メディア事業部
公式サイト:http://tsukiji-wonderland.jp/

© 2016松竹

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