「中途半端にはできない恐怖心があっても演じたかった」/『救いたい』完成披露試写会に鈴木京香ら登壇

11月22日公開の映画『救いたい』の完成披露試写会が10日、東京・大手町で行われ、主演の鈴木京香、三浦友和、貫地谷しほり、渡辺大、中越典子、神山征二郎監督、原作者の川村隆枝らが登壇。それぞれが作品に寄せる思いを語った。
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11月22日公開の映画『救いたい』の完成披露試写会が10日、東京・大手町で行われ、主演の鈴木京香をはじめ、三浦友和、貫地谷しほり、渡辺大、中越典子、神山征二郎監督、原作者の川村隆枝らが登壇。それぞれが作品に寄せる思いを語った。

本作は、東北地方太平洋沖地震の被災地を舞台に、本当のやさしさ、強さを知る人々の再生の物語。神山監督は「被災地が舞台ですから、独特の緊張感があったけれど、撮影をしていくうちに不思議と自分の心が澄んでくるような気持ちになった」と振り返った。

鈴木は「心優しくて力強い人たちの話。私が仙台出身だからこそお声がかかったということもあると思いますが、だからこそ中途半端にはできない、という恐怖心があった。それでもやはりこの役を演じたいと思った」と撮影に入るまでの心構えを明かした。

三浦は「映画は現実を忘れさせてくれるものですが、今回の映画は現実を見せつけられる映画。面白かった! というようなタイプの映画ではありません。普段はあまり言いませんが、それでもぜひ周りの人に薦めてください」と力強くアピール。中越も「この作品を見て胸に突き刺さる何かがきっとあると思う。覚悟してぜひ見てください」と呼びかけた。

最後に鈴木は「もたれかかっている訳ではないのに、支え合っているという夫婦のあり方がとても素敵に描かれています。被災地の大変なことだけではなく、現地で自分らしく職業を全うしようと努力している人たちを、奇をてらわずに丁寧に描かれた作品。監督キャストの思いはもちろんですが、地元の方々の思いが、少しでも皆さんのもとへ伝わればと思います」と作品に懸ける思いを語った。
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【Story】
川島隆子(鈴木京香)は仙台の医療センターで麻酔科医長を務めている。夫・貞一(三浦友和)は仙台から離れて地域医療に従事している。震災から3年、町は前向きな笑顔であふれているかのように見える。しかし、悲しい記憶が消えることはない。肉親を亡くしたショックから、好きな人の優しさを受け入れることができない部下の麻酔科医。決して涙は見せまいと、誰に対しても明るく接する看護師。そんな彼女を見て胸を痛める義理の母。祭りを復活させようとする奔走する漁港の男たちもまた、たくましく振る舞う裏で苦しさや悔しさを噛みしめていた。隣人として、医師として、隆子と貞一は彼らにどうに向き合うのか。
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配給:AMGエンタテインメント
11月22日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
公式サイト:http://sukuitai-movie.jp

(C) 2014「救いたい」製作委員会

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