累計発行部数540万部突破、漫画家・桜井画門が手がける人気作「亜人」を『るろうに剣心』シリーズの佐藤健主演、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督の初タッグで実写映画化。2017年に全国公開されることがわかった。
【亜人】とは、人間と姿かたちは同じだが、どれだけ傷ついても絶命と共に再生をはじめる死を超越した特殊な能力を持つ新人類。本作は、ある交通事故を機に決して死なない新人類・亜人と認定され、全人類から狙われる事になった高校生・永井圭の“死闘”と葛藤を描く。冷徹で合理的な考え方を持ち、危機に瀕した時は他人を犠牲することも厭わない主人公・永井圭を『バクマン。』『世界から猫が消えたなら』『何者』と話題作への出演が続く佐藤健が演じる。監督を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行が務める。
“死なない”“何度でも命をリセットできる”からこその思考から生まれる既成概念を超越した行動、ビルの屋上から飛び降りても復活、銃で撃たれても復活といった、逃亡の仕方、闘い方などが、今までの日本映画では体験したことのない新たな映像表現を生み出す。さらに【亜人】が分身として操る“IBM(インビジブル・ブラック・マター)”と呼ばれる黒い物体の存在が見どころの一つとなる今作では、『るろうに剣心』のアクションチームを迎え、ソードアクションとは違った、新たなアクションに挑戦する。
佐藤健 コメント
漫画原作の実写化は今もなお賛否両論あるものの、もはや今の時代を象徴しているようなところもあり、避けては通れないものだと感じています。それに成功例があることも事実で、それを目指して多くの映画人たちは、何か良い原作はないものかと様々な漫画を読み漁っているというのが今の業界の実状です。もちろん、僕もその内のひとりですが、当然のように漫画を映画にするということはとても難しい作業なわけで、この原作を映画化したいと思えるような作品には簡単に出会うことはできません。
二年ほど前に今回のお話をいただき、すぐに原作を読みました。一読者として楽しませて頂いたのはもちろん、この作品を映画化したいと思いました。理由は明快で、この「亜人」という原作を映画化する意義がしっかりと見えたからです。それは、“死なないという特性を利用して、今までにないアクション映画がつくれる“ということです。絶対に死なない亜人は殺してもすぐに復活するため、捕獲拘束するために麻酔銃などで眠らせようとします。戦闘中腕に刺さった麻酔が全身に巡ることを避けるため自らで麻酔の刺さった腕を切り落としながら、更に自らで自らの頭を銃で撃つ(リセットする)ことで損傷された腕を復活させながら、俳優たちが戦闘している『画』が見えました。
『るろうに剣心』のときにお世話になったアクションチームのみなさんと久しぶりに再会し、これからの撮影に向けて、今は日々アクションを練っている段階です。まだクランクイン前ですが、これは上手くいけば相当極上なエンターテインメント作品に仕上がるのではないかと手応えを感じております。楽しみに待っていて頂いて大丈夫かと。よろしくお願いします。
本広克行監督 コメント
原作を読んだ時は、とにかく“殺しても死なない”という今までにありそうでなかった設定が衝撃的でしたが、日本映画でそんなスケールの大きな話が撮れるのかと悩みました。しかし、今まで普通に生きてきた男が大きな運命に巻き込まれ、何も分からないまま絶対的な敵と戦うことになるというストーリーの本質は、自分が関わってきた『踊る大捜査線』『SP』『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観にも通じるなと感じ、今回挑戦することになりました。
佐藤さんはずっとご一緒したいと思っていた役者の一人で、クールで達観したように見えて、実は熱いものを芯に秘めている感じが、本作の主人公にぴったりだと制作陣と満場一致で決定しました。『るろうに剣心』で魅せた身のこなしも、アクションが肝の今作で現場を引っ張ってくれる存在になるのではと期待しています。その他のキャストも、原作のキャラクターの本質、世界観を一緒に積み上げてくれる方にお願いしました。“絶対に死なない男のアクション”を追求して、皆さんに驚いてもらえるような、アクションの枠を超えた世界初の映像体験をお届けしたいと思っています!これからの撮影が楽しみです。
映画『亜人』は2017年より全国東宝系にて公開
撮影予定:2016年11月~
完成予定:2017年夏
配給:東宝
公式サイト:http://ajin-movie.com
©2017映画「亜人」製作委員会 ©桜井画門/講談社