染谷将太主演『空海―KU-KAI―』、新たに阿部寛が遣唐使・安倍仲麻呂役で出演

「エヴェレスト 神々の山嶺」「陰陽師」などで知られるベストセラー作家・夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、日中共同製作で映画化する『空海―KU-KAI―』。新たに阿部寛が安倍仲麻呂役で出演することが発表された。

空海

本作は、7世紀の中国・唐代を舞台に、日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・沙門空海が、詩人・白楽天(のちの白居易)とともに、首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫るさまを描く。日中共同製作となる本作の主演に染谷将太、白楽天役に黄軒(ホアン・シュアン)が抜擢。監督を、カンヌ映画祭パルム・ドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞ほか数々の受賞を果たし、世界にその名を轟かせる巨匠・陳凱歌(チェン・カイコー)が務める。

空海

日本の原作・中国のスタッフ、日中のキャスト、日中の映画会社が企画の原点から手を取り合い、日中合作映画のなかでもエポックメイキングとなる製作体制で撮影が進行している。いくつかの海外映画参加はすでに経験済である阿部だが、近年は主演のTVドラマ「下町ロケット」、映画『テルマエ・ロマエ』などで中国でも人気を博す日本人俳優。また監督の陳凱歌もかねてより注目をしており、この機会に是非という熱望を受けて、本作の出演へ至ったという。

空海

今回阿部が演じる安倍仲麻呂は、第9代皇帝である玄宗に仕え、司経局校書、左拾遺、左補闕など重要な職につく遣唐使。李白、王維、儲光羲など唐詩人らとも交流したとされる。その後、日本に帰国する船が難破し帰国が適わず、中国に戻り、ベトナム、ハノイで任につき、亡くなるまで約50年間も中国で暮らした。本作では同じく遣唐使となった空海が、白楽天とともに謎の事件の核心に迫る中、期せずして安倍仲麻呂の足跡を辿ることになるという重要な役どころとして登場する。※なお、阿部寛の役名「安倍仲麻呂」は、歴史上「阿倍仲麻呂」と表記されるが、今回は、夢枕獏氏の原作小説に準じて「安倍仲麻呂」の表記している。

阿部寛 コメント


──映画『空海―KU-KAI―』に参加して

スケールがすごく大きくて、俳優人生の中でもこんなスケールの作品に出演するのは初めてです。このセットの凄さ、エキストラの凄さ、監督がそれをまとめあげる凄さ。そして、凄くこだわって1日ワンカットしか撮れない日もありますが、そのような撮影をしているチェン・カイコー監督を尊敬しています。

また、監督が撮りたいことを俳優陣1人1人にきちんと説明して撮影してくれるので、一緒に一つのワンカットを最高のものにしようという意識とその意識の高さを感じます。今回この作品に参加でき、非常に勉強になり凄く良かったと思います。

──安倍仲麻呂を演じて

今回、約1300年前にこの唐に遣唐使として渡って来た安倍仲麻呂を演じています。生きて海を渡り唐に行くだけでも大変な時代に、日本人でありながら玄宗皇帝の側近になった人です。彼はとても優秀で、玄宗皇帝からとても信用を得た人であり、そんな凄い人を僕は演じさせていただいています。本を色々読んだら、魅力的な人であって容姿的にもカッコいい人だったみたいですね。今回中国に来て、私は安倍仲麻呂を演じさせていただいて、染谷くんは空海を演じていますが1300年前の2人に敬意を称するとともに幸せなことだと思い一生懸命頑張ります。

映画『空海―KU-KAI―』は2018年公開予定

【CREDIT】
出演:染谷将太 黄軒(ホアン・シュアン) 阿部寛 他
原作:夢枕獏(角川文庫/徳間文庫)
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
配給:東宝/KADOKAWA

©New Classics Media Corporation and Kadokawa Corporation 2016

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で