パリ・オペラ座『ミルピエ』公開記念、オーレリ・デュポン伝説の引退公演『マノン』の限定上映が決定

長年に渡り世界最高峰の芸術を提供し続けてきたバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少で芸術監督に抜擢されたバンジャマン・ミルピエの壮絶な挑戦を描いたドキュメンタリー『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』が12月23日より公開される。

これを記念してパリ・オペラ座の新芸術監督に就任したオーレリ・デュポンの伝説の引退公演『マノン』が、Bunkamuraル・シネマにて12月10日~12月22日まで限定上映されることがわかった。

マノン
(C)Opéra National de Paris, la Belle Télé and France Télévisions 2015

今年2月、あまりにも早いバンジャマン・ミルピエの辞任発表を引き継ぐ形で、パリ・オペラ座の新監督に任命されたのは、バレエ史上最も多くのファンに愛されたバレエダンサーの1人であるオーレリ・デュポンだった。彼女の引退公演『マノン』は2015年5月18日にパリ・オペラ座ガルニエ宮で行われ、映画界や政界などのセレブを含む総計2000人を超えるファンが駆けつけ、これまでの彼女のダンサーとしての努力と経験を基盤とする円熟した踊りに酔いしれる一夜となった。

マノン
(C)Opéra National de Paris, la Belle Télé and France Télévisions 2015

マノン』は20世紀を代表する振付家の1人、ケネス・マクミランが英国ロイヤル・バレエ団の芸術監督/主席振付師時代に発表した文学バレエの傑作である。この晩のレスコー役はステファン・ビュリョン、レスコーの愛人役はアリス・ルナヴァン、金持ち貴族ムッシューG.M.役はバンジャマン・ペッシュ、そして看守役はカール・パケットと、エトワール4人が脇を固め全幕に一挙登場する通常ならありえない贅沢な配役。しかもマノンの恋人役を務めたゲスト・ダンサーのロベルト・ボッレは麗しい容姿と高度なテクニックと表現力で“踊るギリシャ彫刻”の異名を持つミラノ・スカラ座バレエ団エトワールであり、アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルだ。

オーレリのためにトップダンサーが集結した引退公演は、ファンに大きな感動を与え、彼女にとってはダンサー人生の素晴らしい幕引きとなった。なお、本編にはファン必見のオーレリのインタビュー映像も含まれる。

ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~
(C)FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016

映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエ。『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は、彼が芸術監督として手掛ける新作公演「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、公式プロデュース作品でしか成しえない、パリ・オペラ座の貴重なバックステージをスタイリッシュに映し出す。

映画『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は12月23日よりBunkamuraル・シネマ他にて公開

【CREDIT】
監督:ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー
音楽:ニコ・マーリー 衣装:イリス・ファン・ヘルペン
出演:バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボほか
配給:トランスフォーマー

(C)FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016

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