第57回小学館漫画賞を受賞した小玉ユキ原作の少女コミック「坂道のアポロン」の実写映画化が決定。知念侑李(Hey! Say! JUMP)が映画単独初主演を務め、共演に中川大志、小松菜奈が出演することが発表された。
本作は、長崎県・佐世保市を舞台に、父を亡くし周囲に心を閉ざしてきた高校1年生の西見薫が、初めてできた親友、初めての片思い、ジャズとの出会いによって成長していくさまを描く青春ラブストーリー。
主人公・西見薫を、映画単独初主演でラブストーリーに初挑戦となる知念侑李が演じる。秀才でプライドが高いお坊ちゃんながら、恋する女性についキスしてしまうなど情熱家な一面もある複雑な役柄に挑戦し、新境地を開拓する。ジャズピアノの魅力に目覚めていく役柄を演じるため、昨年9月よりピアノの練習を開始。初回の練習から未経験とは思えないセンスの良さを見せ、2度目の練習をした際は家で自主練して完璧に覚えてくるという完璧主義な一面を見せている。先生の手元を見て、音を覚えるという集中力の高さにスタッフも驚愕。本作品のために電子ピアノを購入するなど気合十分に臨む。
また、学校一の荒くれ者で、“札付きの不良”と恐れられるクラスメイト・川渕千太郎役に中川大志。ジャズに情熱を注ぎ込みドラムを豪快に叩き鳴らす男を演じるため、昨年7月より練習を開始。小学生の頃に1年だけドラムを習ったものの、ジャズ・ドラムは未経験。こちらも初回の練習から数回に渡り、ジャズ・ドラムの基礎を覚え、楽曲の練習に入ってからも、その場で習ったフレーズをすぐに叩けるという驚異の上達を見せている。さらに電子ドラムを自ら購入し、家での自主練も欠かさないという気合いの入り方だ。
中川扮する千太郎の幼馴染で町のレコード屋の娘、知念演じる薫が想いを寄せる心優しい女の子・迎律子役に小松菜奈。本作では中川と共に、佐世保弁での演技に挑む。監督を『先生!』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『僕等がいた(前篇・後篇)』『陽だまりの彼女』『ホットロード』などで知られる三木孝浩が務める。本作は4月末にクランクインを予定しており、6月中旬にクランクアップ、9月に完成予定。2018年全国公開を予定している。
知念侑李 コメント
この度、西見薫という役で主演をさせて頂きます。
脚本を読んだ時、最近の実写化映画にはない素朴さや繊細さが魅力的な作品だと感じました。
そんな魅力を伝えられるよう三木監督の元で素敵なキャストの皆さんと共に演じていきたいと思います。
この作品でキーとなるジャズは絶賛練習中です。主人公のようにジャズを楽しみながら撮影していきたいと思います。
中川大志 コメント
川渕千太郎を演じさせて頂く事になりました、中川大志です。
初めて「坂道のアポロン」に出会った時、エネルギッシュで情熱的なジャズ、儚く、繊細な人間関係に、一気に心を奪われました。
僕自身、元々音楽が好きだったので、役を通して音楽も表現出来るこの作品に参加出来る事がとても嬉しいです。
千太郎の叩く、力強く語りかけてくるようなドラムを、スクリーンで思いっきり表現出来るよう全力で臨みたいと思います。
優しくて、真っ直ぐで、孤独だけど力強く生きる千太郎を、魂を込めて演じたいと思います。
小松菜奈 コメント
三木監督とは何度かお仕事をさせていただいてますが、
また三木監督の世界観にまた全然違う役柄で生きることが出来て嬉しく思います。
今回この映画では佐世保弁のセリフなので慣れない言葉遣いですがそれに引っ張られず感じた事や感情を大事にして、
初めて共演するお2人と現場で起こる化学反応を楽しみながら撮影に挑みたいです。
迎律子ちゃんという素朴で純粋な1人の女の子を丁寧に演じられたらいいなと思います。
三木孝浩監督 コメント
湧き上がる思いがリズムを刻みバチバチと胸を焦がす物語。
大好きなこの原作を素敵なキャスト陣と共に映画化できることを本当に嬉しく思います。
不器用だけれど、音楽を通して自分の気持ちを、在り方を、必死で手繰り寄せようとする若き者達の物語を、
僕自身も心踊らせながら描きたいと思います!
原作者:小玉ユキ コメント
坂道のアポロンが実写化ということで、水面下で準備している様子を見てきましたが、自分の作品が実写映画になるということが未だに信じられません。
本物の空気と光の中で笑い、泣き、坂道を駆け下り、ジャズを奏でる生身の彼らを大きなスクリーンで見られると思うと、いてもたってもいられなくなります。
坂道のアポロンという原曲が実写化によってアレンジされ、新しい命を吹き込まれるのをいち観客として楽しみにしています。
映画『坂道のアポロン』は2018年全国公開
【CREDIT】
出演:知念侑李(Hey! Say! JUMP) 中川大志 小松菜奈
監督:三木孝浩
原作:小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館「月刊flowers」FCα刊)
製作幹事:アスミック・エース、東宝
配給:東宝=アスミック・エース
制作プロダクション:アスミック・エース、C&Iエンタテインメント
公式サイト: http://www.apollon-movie.com/
(C) 2018 小玉ユキ・小学館/映画『坂道のアポロン』製作委員会