映画『FUNNY BUNNY』初日舞台挨拶が29日、都内・スペースFS汐留にて無観客で行われ、中川大志、岡山天音、飯塚健監督が登壇した。
2012年に上演されて大いに反響を呼んだ、飯塚健監督のオリジナル戯曲を映像化した映画『FUNNY BUNNY』が本日より全国の映画館とauスマートパスプレミアムにて同時に上映及び配信される。自称小説家の剣持聡と親友の漆原聡は、愛くるしいウサギの着ぐるみに扮して、区立図書館に向かう。その目的は図書館を襲撃するため。果たして2人の目的とは?そして数年後、物語はもう1つの事件「ラジオ局電波ジャック」へと展開する。
主人公の剣持聡を演じるのは数多くの作品で着実に経験を積みNHKの「なつぞら」で国民的人気を得た中川大志。そんな剣持を囲む、共演者が決定した。中川演じる剣持の相棒、漆原聡役には、映画やドラマ、舞台で独自の個性を発揮する岡山天音。その他、関めぐみ、落合モトキ、田中俊介、森田想、レイニ、ゆうたろうら若手俳優が集結し、東京03の角田晃広、菅原大吉が脇を固める。
新型コロナウイルス感染拡大による4都府県の緊急事態宣言の最中、全国24館にて公開を迎えた本作。中川は「本来であれば直接お客様の前で舞台挨拶の予定でしたが、このような形で初日を迎えることになりました。まずはこの作品を届けられることにすごく感謝しています」とあいさつし、岡山も「こういった形での舞台挨拶は珍しいと思いますが、皆様のもとに届くことを非常に嬉しく思っています」とコメント。飯塚監督は「お客様の顔を見て挨拶したかったなと、この場に立って改めて思います。ですが、今日から公開になりましたのでよかったら観てください」と明かした。この模様はYouTubeにて配信されることもあり、カメラに手を振ったり笑みをこぼす一面もあった。
本格的な共演は初という中川と岡山。5〜6年前にドラマの1エピソードにて共演して以来という中川は「大好きな役者さんなので現場でがっつりご一緒できて嬉しかったですね!ただ、天音くんの感情があまり表に出てこないので、果たして楽しいのか?俺といてつまらなくないかな?とか、最初は思ってました(笑)でも、だんだんと天音くんのことがわかってきて、居心地が良かったです!」とハニカミ。岡山も「現場でがっつり共演者さんとお芝居の話をすることがあまりなかったので、楽しかったですね!お芝居に対して本当に愚直、かと思えばピュアなところもある。大志くんのいないところで、『大志くん大好き』と話しています(笑)」と振り返った。
キャッチコピーにもある「世界なんて、想像力で超えられる」にちなみ、MCから「いま想像力で乗り越えられることは?」との質問が。中川は「いま想像でお客様のことを見てますよ!直接会ってその人の温度感などを感じられる機会が本当に少なくなくなったので、より想像する機会が増えましたね」とコメント。さらに、「ほかにもエピソードがあるので、このメンバーで続編ができたらどんなに楽しいだろうなと。またやれたら本当に幸せです!」と続編に意欲。岡山も「大好きな作品なので、もし続編があるならぜひ参加したいです!」と答えた。
イベントでは、事前にSNSでファンから募った質問に答えるコーナーが。「戻りたい過去は?」との質問に、中川は「登下校をしている学生を見て、『学生の頃に戻りたいなぁ』と思うような歳になりました(笑)もっと遊んでおけばよかった、修学旅行に行きたかったです!制服着るのも役で減ってきているんですが、この作品でも着ていて『まだまだイケるぞ!』と思っています(笑)」と明かした。また、「(戻りたい過去は)ないですね〜」という岡山は、逆に「未来ですね(笑)」とハニカミ。「どんな未来ですか?」と聞かれるも、「ないですね〜(笑)続編をやる頃にはお答えできるようにします(笑)」とマイペースな一面をのぞかせ、笑いをさらった。
図書館での中川と岡山の“あるシーン”について、岡山は「めっちゃうがいしました!嫌われないように(笑)」と吐露。中川も「忘れられないですね、あの感触は(笑)脳裏に焼き付いてます!半ば意識が吹っ飛びそうなくらいヒートアップしてました」とはにかんでいた。
最後に中川は「初日を迎え、ホッとしていて感謝の気持ちがあります。この1年、現場の環境もお客様への届け方も変わりました。この映画は劇場と配信で同時に公開されます。このような形での必要性、この先の未来に作品を楽しめるお客様の選択肢が増えたことは何より素晴らしいことだなと思います。お好きな場所で、お好きな手段でこの映画を受け取っていただけたら幸せです」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
映画『FUNNY BUNNY』は映画館&auスマートパスプレミアムにて同時公開中
(C)2021「FUNNY BUNNY」製作委員会