全国の映画館とauスマートパスプレミアムにて同時に上映及び配信中の映画『FUNNY BUNNY』を含め、コロナ禍の今だからこそおすすめの映画を2作品紹介。
1作品目は、自殺志願者を見分ける能力を持つ、自称“小説家”の剣持聡が自らの正義のもとで繰り広げる奇想天外な騒動が、人生につまずき、暗澹たる思いをする若者に、再び生きる希望を与えていく『FUNNY BUNNY』。主人公の剣持聡を演じるのは数多くの作品で着実に経験を積みNHKの「なつぞら」で国民的人気を得た中川大志。剣持の相棒、漆原聡役には、映画やドラマ、舞台で独自の個性を発揮する岡山天音。その他、関めぐみ、落合モトキ、田中俊介、森田想、レイニ、ゆうたろう、ら若手俳優が集結し、東京03の角田晃広、菅原大吉が脇を固める。
本作は映画館での公開と同時にauスマートパスプレミアム、TELASAでも配信しており、映画館で観たくても、このコロナ禍で映画館に行くことに抵抗がある人や、近くに映画館がないという様な人でも観ることが出来るようになっており、この時世にあっても、より多くの人に映画が届くような環境を届けるということが撮影前から前提となっていたプロジェクトである。
2作品目は、あえてまさに今の世相に正面から対峙することで、人間の内面に鋭く向き合い、コロナ禍に生きる人々を描いた『茜色に焼かれる』。『舟を編む』(13)、『ぼくたちの家族』(14)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)など、毎年のように質の高い作品で今や日本映画界を牽引する石井裕也監督。
多難の時代に逆風を受けながらも自身の信念の中でたくましく生きる母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。実力派女優の尾野が厳しい社会を生き抜く母親を驚くべき存在感で体現。尾野の新たな代表作の誕生となった。弱者ほど生きにくいこの時代に翻弄される親子の姿を通して、もがきながらも懸命に生きようとする生き様を捉えた、圧倒的な愛と希望の物語は、今の時代を生きる私たちに、希望と勇気をくれる今観るべき映画となった。
主演・中川大志×監督・飯塚健『FUNNY BUNNY』
自称小説家の剣持聡と親友の漆原聡は、愛くるしいウサギの着ぐるみに扮して、区立図書館に向かう。その目的は図書館を襲撃するため。果たして二人の目的とはー?そして数年後、物語はもう1つの事件「ラジオ局電波ジャック」へと展開する。ウサギの着ぐるみによる【図書館襲撃】と【ラジオ局電波ジャック】、2つの事件に隠された謎と悲しい真実が明かされた時、おかしくて、切ない物語は加速する。自殺志願者を見分ける能力を持つ、自称“小説家”の剣持聡。彼が自らの正義のもとで繰り広げる奇想天外な騒動が、人生につまずき、暗澹たる思いをする若者に、再び生きる希望を与えていく。
主演・尾野真千子×監督・石井裕也『茜色に焼かれる』
1組の母と息子がいる。7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母子。母の名前は田中良子。彼女は昔演劇に傾倒しており、お芝居が上手だ。中学生の息子・純平をひとりで育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。経営していたカフェはコロナ禍で破綻。花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。数年振りに会った同級生にはふられた。社会的弱者―それがなんだというのだ。そう、この全てが良子の人生を熱くしていくのだからー。はたして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?
映画『FUNNY BUNNY』は全国の映画館とauスマートパスプレミアムにて同時に上映及び配信中/映画『茜色に焼かれる』は5月21日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
(C)2021「FUNNY BUNNY」製作委員会
(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ