鋭意製作中の映画『孤狼の血』撮影現場より、主演の役所広司をはじめ、松坂桃李、江口洋介のコメントが到着した。
柚月裕子のベストセラー同名小説を映画化する本作は、暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに、捜査する警察が仁義なき抗争「極道のルール」に触れていくさまが描かれる。ヤクザとの癒着を噂される呉原東署捜査二課・主任の大上章吾役に役所広司、彼の元で失踪事件を捜査する新人・日岡秀一役に松坂桃李、クラブ「リコ」のママ・高木里佳子役に真木よう子、広島県警監察官・嵯峨大輔役に滝藤賢一、役所扮する大上に並んで呉原東署捜査二課・主任の土井秀雄役に田口トモロヲ、五十子会組長・五十子正平役に石橋蓮司、尾谷組若頭・一之瀬守孝役に江口洋介が名を連ねる。監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』で知られる白石和彌が務める。
撮影場所は広島県呉市。昭和63年当時を彷彿とさせる町並みの中で、役所らは4月17日よりクランクイン。呉弁を勉強したという役所は「非常に苦労しています、アクセントが一つズレただけで関西弁のようになってしまう。撮影スタッフさんの中に呉出身の方がいたりするので、確認しながら表現できるように努めています」と述懐。
当日(4月25日)の撮影現場、夜景で有名な灰ヶ峰での撮影に江口は「呉の街が一望できる非常に素敵な場所。そして、呉に住んでいらっしゃる街の方たちから、毎日応援の声をいただくので、本当に街を上げて『孤狼の血』を応援してくださってくれているというのが伝わってきます。絶対にいい映画にします」と語った。
役所、江口との共演に松坂は「毎日勉強の日々です!今回、役所さん、江口さんという偉大な先輩方と共演できたことは、またとないチャンスなので、吸収できるものを出来る限り吸収して、これからもっと学んでいきたいです」と刺激を受けている様子だった。
撮影現場の雰囲気は、キャスト・製作陣たちから笑顔が溢れており、非常に和やかな雰囲気で撮影が行われている。だが、いざ本番が始まるとピリッとした緊張感が周囲を覆い、全員が一丸となって作品を良いものに仕上げようと気迫に満ちていた。
映画『孤狼の血』は2018年春全国公開
【CREDIT】
出演:役所広司 松坂桃李 真木よう子 滝藤賢一 田口トモロヲ 石橋蓮司 江口洋介 ほか
原作:柚月裕子「孤狼の血」(KADOKAWA)
監督:白石和彌
配給:東映
©2018「孤狼の血」 製作委員会