作家・柚木麻子の小説「伊藤くん A to E」を岡田将生と木村文乃のW主演で実写映画化することが決定した。
本作は、容姿端麗だが自意識過剰で無神経すぎる【痛男(いたお)】こと伊藤誠二郎と、彼に人生を振り回される【毒女(どくじょ)】と呼ばれる5人の女たちの姿を描いた恋愛ミステリー。とにかくモテるが、行き過ぎた自己愛から関わる人すべてを不幸にする痛男・伊藤誠二郎を岡田将生が、痛男に振り回される5人目の女であり、他人の不幸を利用してまで返り咲こうとする崖っぷちの毒女・矢崎莉桜を木村文乃がそれぞれ演じる。なお、本作で岡田と木村は初共演にしてW主演を果たす。監督を『ストロボ・エッジ』『さよなら歌舞伎町』の廣木隆一が務める。
撮影は、2017年7月下旬~約1ヶ月間、公開は2018年初春を予定している。
岡田将生(伊藤誠二郎 役)コメント
原作を読んでいたので、伊藤くんをやらせてもらえるのはとても嬉しかったです。
そして、また廣木監督とやれることが幸せだなぁと思いました。
伊藤には共感などは一切できず反感しかなかったです。それでも目が離せなくなり夢中に読んでしまいました。一言で言うとクズみたいな男ですね。
本当にモンスターだなぁと思ってます。
今まで培ってきたものを全て集約させて伊藤くんと心中する覚悟で臨みたいと思ってます。
崩壊していていく様がとても重要だと思ってるので、とことん、矢崎莉桜と対峙していこうと思ってます。木村さんには一度もお会いしたことがないのですが、いつかご一緒したいと思っていたので嬉しいです。撮影中はクズで終わりたいと思ってます。
木村文乃(矢崎莉桜 役)コメント
廣木監督とまたお仕事出来ることが楽しみです。こんなにもリアルで、痛くて、知りたくなかった「女であること」を思い知らされる作品は他にはないと感じました。矢崎莉桜という、右に左に揺れる女性たちの実は一番の理解者で、去る者は追わないけど来る者も拒まない、傷つけている様で傷ついている独特の立ち位置の加減を上手く作り上げていけたらと思っています。伊藤くんは誰の中にもある、乗り越えるべきモノゴトを擬人化した姿なんだろうなと思っています。岡田将生さんとは初共演ですが忘れられない作品になれるように日々を積み重ねて行きたいです。
廣木隆一(監督)コメント
女性の恋愛観だけではなく友情など本音トーク的な小説に惹かれ、恋愛で成長して行く女性達を描きたいと思いました。岡田くんは最近役の幅がどんどん広がっていくようで、どんな芝居をしてくれるのか楽しみです。 木村さんには、本音なのか演技なのか、自然に大人の女性の内面をうまく出してくれたら面白いものになると 期待しています。都会で暮らす女性の普段は口に出来ない会話のやり取りだったりで、少しでも女性の本音に迫れたらいいと思ってます。
柚木麻子(原作者)コメント
映画化のお話をうかがったとき、とても嬉しかったです。とはいえ、こんな最低男の話を誰が実写で見たがるんだろうか、という不安はあったのですが、岡田さんだったら、伊藤くんを演じても、憎々しさの中に品と説得力を持たせることができると思います。木村さんのような完璧な女性が、だらしない矢崎をどう演じてくれ るのか? ワクワクしています。最低男を通じて連帯する女の子たちを描こうとした物語です。最高のキャストでの自作初映画化、こころから感謝します。
映画『伊藤くん A to E』は2018年初春全国公開
【CREDIT】
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
出演:岡田将生、木村文乃
配給:ショウゲート
公式サイト:http://www.ito-kun.jp/
(C)「伊藤くん A to E」製作委員会