浅野忠信×田中麗奈『幼な子われらに生まれ』予告、“普通の家庭”を築けない不器用な大人たちを描く

直木賞作家・重松清の同名小説を浅野忠信主演で映画化した『幼な子われらに生まれ』が8月26日(土)より公開される。この度、本作の予告編が到着した。

幼な子われらに生まれ

本作は、44歳の信が、元妻、現在の妻、妻の連れ子、元妻と暮らす実娘、そして新しく産まれくる命をめぐって不器用な大人たちが成長していくヒューマンドラマ。重松清の傑作小説を、夫婦別姓、同性婚など、家族のあり方を問うと同時に、つぎはぎだらけのパッチワークのような家族の中で、成長していく大人たちをリアリティあふれるタッチで、かつ優しく見守るように描いた作品だ。

バツイチ子持ちで再婚した中年サラリーマンの主人公・信を浅野忠信が、二度目の妻・奈苗を田中麗奈がそれぞれ演じるほか、宮藤官九郎、寺島しのぶ、南沙良らが共演する。監督を『繕い裁つ人』『少女』の三島有紀子が務める。

予告には、 バツイチ・再婚4年目、良き父になろうとしても妻の連れ子とはうまくいかず、悶々とした 日々を過ごすサラリーマンの夫・田中信(浅野忠信)をはじめとする“普通の家庭”を築けない不器用な大人たちの現状が捉えられている。逃れることのできない「家」に帰る信の後ろ姿や、「子どもってね、こっちをがんじがらめにしちゃうんだよね」という妻の元夫・沢田(宮藤官九郎)の呟き、「理由は聞くくせに、気持ちは聞かないのね」と責める元妻・友佳(寺島しのぶ)。それぞれの思いが激しくぶつかり、さらに子どもを介し、徐々にちぐはくになっていく様子が伺える。

三島有紀子監督が「まるで初めて映画を撮るように挑んだ映画」と語る通り、台本を重視しながらも、役者同士のその場その場での新鮮な感覚を大事にしたドキュメンタリー的な撮影手法は、人間同士の絆、ぶつかり合いを真摯にフィルムに焼き付けている。

映画『幼な子われらに生まれ』は8月26日(土)よりテアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国公開

【CREDIT】
出演:浅野忠信 田中麗奈/水澤紳吾 池田成志 南沙良 鎌田らい樹 新井美羽/宮藤官九郎 寺島しのぶ
原作:重松清「幼な子われらに生まれ」(幻冬舎文庫刊)
監督:三島有紀子 脚本:荒井晴彦
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:Osanago-movie.com

(C) 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で