映画『カーズ/クロスロード』新車発表会見が27日、都内・スターライズタワー スタジオアースにて行われ、監督のブライアン・フィー、共同プロデューサーのアンドレア・ウォーレンが来日。日本人ゲストとして、新キャラクターの声を演じる松岡茉優、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)の2人が出席した。
かつて自信過剰な新人レーサーとして登場した真っ赤なボディのスポーツカー、ライトニング・マックィーン。本作『カーズ/クロスロード』では、これまで華々しく第一線で走り続けてきたマックィーンもべテランとなり、最新型のレーサーに勝てない時代遅れのレーサーに。そんな状況に焦ったマックィーンは、レース中に無理をして大きなクラッシュ事故に遭ってしまい、世間からも見放され自信を喪失してしまう。彼の脳裏には、この時すでに「引退」の2文字が浮かび上がっており、本作ではそんな“人生の岐路(クロスロード)”が描かれていく。
イベントでは、マックィーンをはじめ、新キャラクターのジャクソン・ストーム、クルーズ・ラミレスのPVがそれぞれ上映された。その後、フィーとウォーレンが最新モデルのクルーズ、ストームのスペックを説明。新たに「カーズ」シリーズの仲間入りを果たした新車2台の魅力を問われたフィーは、ストームについて「マックィーンと並べると、一目でマックィーンが年をとったように見えるようにしました。また、どちらが速いかも瞬時に分かるようにした。ハイパフォーマンスカーを参考に、レースの未来を象徴するような車に仕上げた。車の技術はとても進化していて、コンマ単位でどれだけ速度をあげられるかの世界。ストームは車体・力学的要素を緻密に設計された車です」と解説。
また、イエローカラーを基調としたクルーズについて、ウォーレンは「彼女は夢を追う存在のシンボルです。夢を追うことを諦める心が折れた気持ち、夢を追うことの恐怖に直面しても向き合って夢を追い続ける2面性を表しています」と言及した。
本作でマックィーンに、クラッシュや衰えという試練を与えたことへの意図を問われたフィー。「ピクサーの作品のほとんどは作り手の経験が反映されている」と話し、「人生というものは常に変化が訪れるもの。新しい転換を皆さん経験されていると思うけど、訪れる変化は時に恐ろしくもあります。自分の人生で良いの変化は予測できないことのほうが多かった。マックィーンにとっても同じで、人生に先が見えなくなっても必ず良いことが待っている、ということを描きたかった」と述懐した。
マックィーンの相棒となるテクノロジーの知識が豊富なトレーナー・クルーズの声を演じる松岡。ピクサー映画の吹替は初挑戦で「憧れのディズニー/ピクサー作品に出ることができて本当に光栄です!」とにっこり。
一方、藤森が演じるのは、マックィーンを窮地に追い込む史上最強のライバルで、生意気な次世代レーサー・ストーム。松岡が「ストームは収録中どなたが演じているか知らなくて、『きっと人気若手イケメン声優の方が演じているのかな?』と思っていたら、まさかの藤森さんで(笑)」と話すと、藤森はすかさず「ごめんね!中年コメディアンで!」とツッコミ。自身が演じたストームを「最強の次世代レーサー、マックィーン最大のライバル」と称し、「ストームは最高の興奮を与えてくれる重要な役で、非常にやりがいがありました。ディズニー/ピクサー作品に関われて光栄な気持ちでいっぱいです」と喜びをあらわにしていた。
映画『カーズ/クロスロード』は7月15日(土)より全国公開
【CREDIT】
監督:ブライアン・フィー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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