第89回アカデミー賞にて3部門(作品賞、助演女優賞、脚色賞)にノミネートされた『Hidden Figures(原題)』が、『ドリーム』(『ドリーム:私たちのアポロ計画』から正式タイトルを変更)の邦題で9月29日(金)に公開される。この度、日本版予告と新たな場面写真が到着した。
本作は、1960年代初頭、旧ソ連との熾烈な宇宙開発競争での劣勢を覆すため「宇宙飛行士ジョン・グレンを宇宙空間に送り出し無事に帰還させる」という合衆国の威信をかけたマーキュリー計画に尽力し、NASAの頭脳として最も重要な役割を担った3人の女性、キャサリン・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンの功績を描く、実話を基にした物語。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などで知られるタラジ・P・ヘンソンが主演を務め、共演にオクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー、キルスティン・ダンストらが名を連ねる。監督を『ヴィンセントが教えてくれたこと』のテッド・メルフィーが務め、7度のグラミー賞に輝くミュージシャン、ファレル・ウィリアムスが音楽/製作に加わっている。
映像では、有色人種、女性への差別意識がまだ色濃く存在していた当時のアメリカとNASAの様子が捉えられている。そんな劣悪な環境の中でも卑屈になることなく、ひたむきに、誰よりも仕事を全うする3人の姿と「人を宇宙に連れていく」という前例のない人類の夢の実現への道のりを垣間見せる。ファレル・ウィリアムスの書き下ろしたポップでポジティブな楽曲に乗り、爽快なサクセスストーリーを予感させる予告となった。本作に強く共感したファレルは、音楽のみならず製作にも名を連ねており、「これほど強く刺激を受けたことはないよ。この話には上昇気分がみなぎっているから、音楽でもふさわしいものにしなければならないと思ったんだ。これらの歌が彼女たちのエネルギーの根源を反映できているといいね」と胸の内を明かした。
また場面写真は、"人間コンピュータ"とも呼ばれる天才的な計算能力を発揮するキャサリンや同僚の女性たちを引き連れるドロシーの姿が。さらに、宇宙特別研究本部のボスとして史上初めて黒人女性のキャサリンを登用するハリソンに扮したケビン・コスナー、悪意はなくともドロシーの昇進の障壁となる上司ミッチェルに扮したキルスティン・ダンストの様子も確認できる。
映画『ドリーム』は9月29日(金)より全国公開
【CREDIT】
監督:テッド・メルフィー
出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、キルスティン・ダンスト、ケビン・コスナーほか
原題:Hidden Figures
配給:20世紀FOX映画
(C)2016Twentieth Century Fox