大河ドラマ「毛利元就」や、NHK連続ドラマ小説「ひらり」など数々の作品の脚本を手がけてきた作家・内館牧子原作による同名ベストセラー小説を、舘ひろし×黒木瞳の初共演で贈る『終わった人』が2018年に公開される。この度、新たに広末涼子らの出演が発表された。
本作は、大手銀行のエリートコースを外され、子会社へ出向となりそのまま定年を迎え、世間から「終わった人」と思われるようになった夫と、かつての輝きを失った夫と向き合えない美容師の頑固妻の夫婦関係を描くハートフル・コメディ。主人公・田代壮介役に舘ひろし、妻の千草を黒木瞳が演じる。監督を『リング』『仄暗い水の底から』などで知られる日本ホラーの名匠・中田秀夫が務め、本作で初のコメディ映画に挑戦する。なお、舘と黒木は「刑事貴族」(90/NTV)「新宿鮫II 屍蘭」(96/NHK)「無影燈」(96/TXドラマスペシャル)に続き4作目、20年ぶりの共演を果たす。
新たに出演が発表された広末が演じるのは、壮介(舘ひろし)が定年後に大学院受験をするために通う、カルチャースクールの受付嬢・浜田久里。男性なら誰しもがドキッと勘違いしてしまうちょっと天然の入った言動をする美女。妻・千草(黒木瞳)に相手にされない壮介は、その久里の魅力に下心が揺らいでしまい恋を…?!
また、壮介と千草の娘・山崎道子役に臼田あさ美、千草のいとこであり、イラストレーターの青山俊彦役に田口トモロヲが演じることも明かされた。
広末涼子 コメント
──舘ひろしさんと、この作品に対して。
広末:コメディタッチでもあり、リアリティもあり、夢もある素敵な脚本ですね。 舘ひろしさんが壮介を演じるとお聞きして、さらに素敵だなと思い期待感が高まりました。 あんなかっこいい、定年退職した人、いないですよね? そういう方が、こういうコミカルなお話を演じるのは、とても面白いと思いました。
久里は、わたしにとってはとても難しい役。いわゆる愛人でもなく浮気相手でもなく、彼女としては、男性に作為的ではなく距離感を縮めていく。その女性像を、すごく細かく中田監督と合わせて作っていっています。
舘ひろしさんとは、初めて共演させていただくのですが、 「あぶない刑事」が大好きで、小さいころ、走り方を真似していました。 今回、お会いして、いい意味で印象が違っていて驚きました。もっと大御所でクールな感じかと思っていたら、すごく演技に対して熱意があって、1シーンを監督たちと作り上げていく、その謙虚さが素敵でした。舘さんのかっこよくて素敵な部分だけじゃない役作りと、男性の下心のキュートさが、これからどう作品に描かれるのか、とても楽しみです。
──年齢差のある恋愛って?
広末:私にはすごく難しい。舘ひろしさん演ずる壮介に恋心を、どう抱いてもらえるかは、男性目線がわからず不安があります。 久里は、ちょっと豪快で、思ったことをすぐ口に出す天然な感じの女性。男性にとっては、その仕草、表情が恋とも受け取れる。壮介との距離感の縮め方は、監督にバランスを取ってもらっています。 最近、原作を読んでから、これはどういう関係だろう?と思う男女を見ると観察しちゃうようになりました(笑)。
──舘ひろしさんと黒木瞳さんの夫婦像は?
広末:舘ひろしさんと黒木さんの夫婦はとても素敵!こんな夫婦、いないよー、って思っちゃう美しさ、見とれちゃいます。素敵だなぁと思います。
舘ひろし コメント
広末さんは、とても素敵な方で、共演していてとても楽しいです。 (役柄として)ちょっと押され気味です(笑)。
映画『終わった人』は2018年全国公開
【CREDIT】
出演:舘ひろし 黒木瞳 広末涼子 臼田あさ美 田口トモロヲ 笹野高史 渡辺哲 ベンガル 高畑淳子 温水洋一 清水ミチコほか
原作:内館牧子「終わった人」(講談社刊)
監督:中田秀夫
配給:東映
(C) 2018「終わった人」製作委員会