映画『プラネタリウム』のジャパンプレミアが20日、都内・新宿バルト9にて行われ、主演のナタリー・ポートマンと監督のレベッカ・ズロトヴスキが登壇した。
待ちかねたファンに迎えられた2人は「コンニチワ、コンバンワ」と日本語で挨拶、会場から大歓迎を受けた。ナタリーはまず「今日はようこそいらっしゃいました。わざわざ足を運んでくださってとても嬉しいです」と英語で話すと、続けて「コンバンワ、私の新しい映画、プラネタリウムです」と日本語でも挨拶。その流暢さに会場からは自然と拍手が生まれ、ナタリーは照れ笑いを見せていた。続けて監督は「今こちらに入れることをとても嬉しく思います。ナタリーと一緒に来るのは今回が初めてなので、とても光栄に思います」と微笑んだ。
本作への出演動機を聞かれたナタリーは「レベッカ(監督)のこれまでの監督作品がとても大好きだったんです。そして彼女は非常に仲の良い友人でもあるので、私にとっても、自分をよく知っている監督とお仕事が出来るのはユニークな機会の1つでもありますし、(本作は)死者など今は亡きものとコミュニケーションをとることへ欲望から作られていて、今までそういった繋がりを考えたことがなかったので面白いなと思いました」と振り返った。
本作の魅力を聞かれた監督は「全てを受け入れて、夢というものが何か、考えてもらいたいと思います。劇場を後にした時に世界が違うように見えるようになることを祈っています」と語り「ナタリーとリリー=ローズの美しい姿を満喫してください。全てのシーンがバスタブの中ではないですけれど(笑)」と会場の笑いを誘った。
一方、ナタリーも「フランス語で演技をしていることが珍しいので、ぜひチェックしてほしいです」と撮影で苦労した部分を明かし「共演のリリー=ローズは今回の作品が2本目になります。本当にこれから長く素晴らしいキャリアを歩むであろう彼女の"スタート地点"である本作をみなさんが見ることが出来ることは特別な事だと思うので、その点からも楽しんでほしいです」とリリー=ローズの今後の活躍に期待を込めて語った。
そんなリリー=ローズは、ナタリーの推薦でキャスティングされたらしく「たまたまリリーの写真を見つけて同じ家族と言ってもおかしくはないかなと思いました」と打ち明け、小声で「私の方が随分年上だけど」とお茶目な一面を見せた。
来日について聞かれた監督が「私はいつも日本に来る時、愛する人と来ています。前回は恋人と。今回は愛する親友ナタリーと来ることができて凄く嬉しいです」と話し、2人の仲の良さが垣間見得る場面も。ナタリーは「今回も最高に楽しんでいます。日本に来るチャンスは絶対に逃さない。それくらい日本が好きです」と日本への思いを述べた。また、高校時代に日本語を学んでいたというナタリーは「こんばんわ」「初めまして」「私の名前はナタリーです」「酉年です」と披露。思いがけないナタリーのサービスに会場は拍手と歓声に溢れた。
MCに邦画へ出演したいと思いますか?訊ねられたナタリーは「そういうチャンスがあれば是非、と思いますが、正直日本語で演技が出来るか、ちょっと不安はあります」と素直な気持ちを話した。また監督は「日本での撮影のチャンスを逃さないようにしたい。もし日本で撮影するならナタリーと一緒にしたいです」とナタリーを誘い「やりましょうよ」と2人で頷き合うと会場からも期待を込めた拍手が上がった。
またそれぞれの名前が描かれた番傘をプレゼントされた2人は「とても美しいです」と喜びの表情を見せ、ナタリーがカタカナで描かれた名前を見事読み上げ会場を盛り上げた。最後にナタリーはこれから本作を鑑賞する観客に向けて日本語で「楽しんでください」と挨拶し、大盛況の中ジャパンプレミアは幕を閉じた。
第83回アカデミー賞で主演女優賞に輝いた『ブラック・スワン』などで知られるナタリー・ポートマンと、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディを両親に持ち、映画出演作が相次ぐリリー=ローズ・デップが姉妹役で初共演を果たした本作。パリを舞台に心霊術師として華々しく活躍する姉妹が、彼女たちに魅了された映画プロデューサーと出会ったことで、互いの運命を狂わせていくさまを描く。監督を、初の長編監督作『美しき刺』がカンヌ国際映画祭の監督週間部門で上映され、次世代の名監督として称賛された美貌の天才レベッカ・ズロトヴスキが務める。
映画『プラネタリウム』は9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
【CREDIT】
監督:レベッカ・ズロトヴスキ
脚本:レベッカ・ズロトヴスキ、ロバン・カンピヨ
出演:ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、エマニュエル・サランジェ、アミラ・カサール、ピエール・サルヴァドーリ、ルイ・ガレル、ダーヴィット・ベネント、ダミアン・シャペル
提供:ファントム・フィルム/クロックワークス
配給・宣伝:ファントム・フィルム
公式サイト:planetarium-movie.com
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