『デトロイト』ミュージック・クリップ公開、ザ・ドラマティックスのラリー・リード書き下ろし

1月26日(金)に公開される映画『デトロイト』より、アルジェ・モーテル事件で人生が一変したザ・ドラマティックスのラリー・リード本人と、ラリーを演じた俊英アルジー・スミスが夢の競演を果たしたミュージック・クリップが到着した。

デトロイト
(左から)アルジー・スミス、ラリー・リード、脚本のマーク・ボール

ミュージック・クリップ「Grow」は、事件の被害者の一人で地元出身のボーカルグループ、ザ・ドラマティックスのリード・シンガー、ラリー・リードをフィーチャーする。モータウンサウンドで知られるデトロイトの音楽の殿堂フォックス・シアターでのデビューを目前にしていたラリーは、暴動発生で人生が一転、混乱を避けるために向かったアルジェ・モーテルで、想像を絶する悪夢の体験に晒された。

デトロイト

ラリーを演じてNAACP(全米有色人種地位向上協会)賞主演男優賞にノミネートされた注目の俳優アルジー・スミスは「『Grow』のレコーディングをしている最中に、僕が演じるラリー・リード氏が入って来た。それで彼に参加してもらうことになった」と、50年の時を越えてラリー・リード氏との奇跡の共演が実現した経緯を説明する。

映像では、肩を抱き合うラリーとアルジーは満面の笑顔を披露している。アルジーは「ラリーは50年前に奪われた夢を果たすことができた。何百万人もの心に届く歌をやっと歌うことができた。チャンスは必ず巡ってくる」と力強い尊敬の言葉で結んでいる。

「映画の目的が変化を求めて闘うことなら、そして人々がこの国(米国)の人種問題に声を上げる用意があるなら、私たちは映画を作る者として、喜んでそれに応えていく。この映画が、少しでも人種に関する対話を促すための役に立つこと、そしてこの国で長きにわたって根強く残っている傷を癒すことができることを願っている」と語る、キャスリン・ビグロー監督の熱いメッセージは、アルジーも作詞に参加したこの書き下ろし曲の「Grow」に込められている。


本作は、1967年にアメリカ・デトロイトで実際に起こった残虐な“暴動”の中の恐怖に満ちた“戦慄の一夜”の事件を描く。主演に『パシフィック・リム:アップライジング(原題)』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ボイエガを迎え、共演にレヴェナント 蘇えりし者』のウィル・ポールターが名を連ねる。ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグローが監督を務める。

映画デトロイトは1月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開

【CREDIT】
監督:キャスリン・ビグロー 脚本:マーク・ボール
出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー、アンソニー・マッキー
提供:バップ、アスミック・エース、ロングライド 配給:ロングライド

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