春の新緑がまぶしく、新しい命の息吹が感じられる毎日ですが、映画もまぶしい個性派が揃った今週の新作情報です。
今週の個性派映画で外せないのが『ゼロの未来』(5/16公開)。監督は『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』『Dr.パルナサスの鏡』など数々の傑作で、現実と空想の世界を自在に行き来しながら、観る人を異次元へと連れ去る異才の巨匠テリー・ギリアムです。本作の舞台はコンピュータに支配された近未来。そこでは一人の天才プログラマーが謎めいた数式「ゼロ」の解明に挑んでいます。人間嫌いで孤独な作業を続ける彼が、謎めいた女性や「ゼロ」の秘密を知る少年と出会い、恋や友情を知りますが…。『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』で2度のオスカーに輝くクリストフ・ヴァルツを主演に迎え、ギリアム監督ならではの壮大な映像で魅了しながら、奇想天外な物語と共に新たなイマジネーションの世界へはばたく傑作です。
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日本映画の個性派作品では『明烏 あけがらす』(5/16公開)。監督・脚本は『HK／変態仮面』『女子—ズ』やＴＶ「勇者ヨシヒコ」などを手掛けた鬼才・福田雄一。今回は古典落語の演目をベースにした物語。最高にヤバイ借金の返済リミットが12時間に迫った最下位ホストが、頼りにならない仲間やお客、父親や借金取りを巻き込んで、大騒動が始まります。キャストも『海月姫』『映画 暗殺教室』等いま大ブレイク中の菅田将暉がホスト役を怪演し、ムロツヨシ、佐藤二朗など個性派が勢揃い！またまた福田監督の常識を破壊する衝撃と笑いをお届けします！
そしてもう1作品の個性派映画が『Ｚアイランド』(5/16公開)。こちらは哀川翔の芸能生活30周年を記念して『ドロップ』の品川ヒロシが監督した、ゾンビと人間の闘いを描くパニック・アクション。
全米の人気アニメから生まれた劇場版『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo（う～）！』(5/16公開)も要注目。とにかく主人公のスポンジ・ボブを始め、出てくる仲間がみーんなありえないほど超個性的で笑わせてくれます。海で楽しく暮らすスポンジ・ボブたちに事件発生！海賊にハンバーガーショップ「カニカーニ」の秘密のレシピを奪われてしまいます。世界征服を企む海賊を追って、スポンジ・ボブは仲間たちと地上へ！実写とアニメが融合された楽しい作品で、海賊役には名優アントニオ・バンデラスが扮しています。
続けては人情映画好き・アクション好き・アニメ好き、それぞれにお勧めの3作品。
まずは、女性から離婚するのが難しかった江戸時代に、それでも離婚したい女性が逃げ込んだ「駆け込み寺」が舞台の時代劇『駆込み女と駆出し男』(5/16公開)。戸田恵梨香、満島ひかりの主役2人は、それぞれ訳ありの過去を背負って寺にやって来ます。彼女たちを助けるのが、大泉洋演じる駆出しの離婚調停人。エネルギッシュかつコミカルに調停してゆく様が大泉にはぴったりで、『クライマーズ・ハイ』など会話劇の旨さでドラマを盛り上げる原田眞人監督らしい演出も光っています。苦しい状況で人との出会いから物語が生まれ、人生を再び輝かせていく心温まる人情エンターテイメントです。
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アクションファンにお勧めが『ラン・オールナイト』(5/16公開)。『アンノウン』『フライト・ゲーム』に続いてリーアム・ニーソンとジャウム・コレット＝セラ監督のパワフルな二人が組んだクライム・アクションだけに、スピード感とスリルが半端なくスゴイ！リーアム・ニーソン演じる過去の罪に苛まれる殺し屋ジミーは、息子の命を狙われて相手を殺害。しかし殺した相手は何とマフィアのボスで友人でもある男の息子だった！復讐に命を狙われ、警察からも追われ、ＮＹの街で必死の逃走劇を繰り広げますが…。手に汗握ります！
最後にアニメファンに嬉しい劇場版『蟲師 特別編「鈴の雫」』(5/16公開)。人気コミックをアニメ化した「蟲師」の特別編。動植物とはまるで異なる異形の存在で、時に人に妖しい影響をもたらし、古くから恐れられてきた蟲。その蟲を引き寄せる特異な体質を持つが為に一所に留まれず、旅をしながら蟲と人との間をつなぐ「蟲師」ギンコの物語です。原作の良さを伝えることに徹底した監督の、映像の色使いや独特の空気感が作品に深みを与えています。
さあ、皆さんはどれを見たいですか？見たらぜひコメントをお寄せ下さい！待ってま〜す。
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