二階堂ふみが初の男役、GACKTが18歳の高校生に!魔夜峰央「翔んで埼玉」実写化

漫画家・魔夜峰央の原作「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社)の実写映画化が決定。二階堂ふみ×GACKTをW主演に迎え、2019年に公開されることがわかった。

翔んで埼玉

「パタリロ」などで一世を風靡した漫画家・魔夜峰央が1982年に発表した当時に、埼玉県所沢市に住んでいたことから“埼玉”を題材に、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など“埼玉県”を徹底的にディスるセリフなどが大きな話題を呼び、後に続く地方ディスマンガの火付け役と言われている本作。

実写版では、大都会東京から虐げられた埼玉が、自由を求めて徒党を組み戦うという原作の設定に、新たに“千葉”という対抗組織も用意。同じく東京から迫害を受けている埼玉と千葉が、どのように物語を形成していくのか。相容れない土地に生まれた2人の間に芽生えた“愛”がどうなっていくのか。2つのテーマを携えたオリジナルの展開が繰り広げられる。

翔んで埼玉

東京都知事の息子であり、白鵬堂学院の生徒会長=エリートとして華々しく学生生活を送る壇ノ浦百美役に二階堂ふみ。本を読んだ二階堂本人から、「これ、私が男性の役をそのまま演じたほうが面白くないですか?」と提案があり、原作の通り、名前も外見も女性っぽいのに実は男性というキャラクターのままで進められる。

二階堂演じる百美が淡い恋心を抱く、容姿端麗でアメリカ帰り、でも実は埼玉県出身の転校生・麻実麗役にGACKT。麻実麗は18歳の高校生という設定。「原作の魔夜さんのご指名なら…」と引き受けたGACKTも、自らが高校生役を演じてよいものかと思いながら、衣装合わせなどに挑んだという。

二階堂ふみ コメント


埼玉のプライドをかけた戦い、そしてそこから生まれる純愛ボーイズラブ。どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います!

GACKT コメント


このオファーがあった時は、「設定に無理があるんじゃないかな?」とは思ったんですけれども、ずっと以前から魔夜先生の作品のファンだったっていうことから、先生からの指名ということであればやるしかない、、、という想いで、今回の作品は受けてしまいました(笑)。

正直なところ、「ボクの歳で高校生ってどうなのか?」という気持ちは未だに払拭できてはいないんですが、この漫画自体がかなり無理のある設定の漫画ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています。(二階堂)ふみちゃんとは、こういう形で一緒に共演できるのは嬉しいと思ってます。番組以来の久しぶりの再会なので楽しみです。ふみちゃんにとって最高の相手役、最高のキャラクターで撮影に入れるように作り込んでいきたいと思います。

監督:武内英樹 コメント


原作では、東京に虐げられた埼玉が熱い魂を持って立ち上がる話ですが、映画にはオリジナルで積年のライバル千葉も登場し、埼玉、千葉そして東京の仁義なき戦いを私なりの解釈で、コミカルに、ダイナミックに、壮大なスケール感で描きます!

今年浦和と大宮が住みたい街ランキング上位にランクインしたなど最近何かと注目度が高い埼玉と、埼玉には間違えなく勝っていると信じる千葉!そして、高みの見物東京!果たして埼玉・千葉・東京の仁義なき戦いの決着は…!?!?爆笑してなぜか泣いていて、劇場を出る時には、自分の出身地を誇りに思うようなそんな作品になると確信しています!

著者:魔夜峰央 コメント


30年前の作品です。
当時私は埼玉県所沢市に在住しておりまして、抜けるような青い空と一面緑のネギ畑に囲まれて、牧歌的ながら、本当は東京へ行くはずだったのになぁ……と思いながらなんとなく悶々としていました。良いところなんです所沢は。

しかし、これから一旗揚げようかと野心満々の当時の私にとっては、のんびりしすぎていて、なんとなく物足りなかったのは事実です。とくに誰と話したわけではありませんが、周りで暮らしている所沢、埼玉の人たちも同じような気持ちでいるのではないかなぁと肌で感じることがよくありました。今の生活に不満は無い、でももうひとつグレードアップしたい、というような、かすかな心の通奏低音が皆さんからも感じられたような気がしたのです。

その頃、自虐的にそういった埼玉県民の心の声をある意味痛切に描いたのが、この「翔んで埼玉」です。おもしろいとかおもしろくないとかではなく、日々の鬱憤が爆発した心の声とでも言いましょうか。今見るととんでもない作品ですが、当時は素直な気持ちをそのままぶつけたのだと思います。それが、今になって、なぜ?まったくもって私自身が一番驚いているような状況なのです。

今回はそれが、さらに映画化されるということで、ありがたいやら恐ろしいやら。「本当にいいんですか?」と、最後に言わせていただきます。

二階堂さんへ
最近テレビでお顔は拝見しておりました。なんだか面白いキャラの人だなぁと、いい意味で、思っておりましたので今回の役はぴったりかもしれません。映画の中で思い切り遊んでいただけたらと思います。

GACKTさんへ
まさかオファーを受けていただけるとは思いませんでした。最初GACKTさんのお名前が上がった時、そこにいた一同全員がのけぞり次の瞬間、ありか、と頷いたものです。願ってもないキャスティングですが、この役がGACKTさんの人生の汚点にならないことを祈っております。

映画『翔んで埼玉』は2019年公開

(C)魔夜峰央『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』/宝島社

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