『娼年』松坂桃李、女性限定上映会で過酷な“濡れ場”撮影を回顧「服、着させてくれ!」

映画『娼年』女性限定上映会が15日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、松坂桃李が出席した。

娼年

大歓声に迎えられた松坂。どこもかしこも女性で、しかも彼女たちがつい先ほどまで、松坂の濡れ場を大スクリーンで鑑賞していたという状況に「これはハードプレイですね(笑)。たまげます」と困惑気味で、主演であるにもかかわらず「アウェー感が…」と苦笑い。

春ということで邦画、洋画のアニメ大作が興行ランキングの上位を占める中、4月6日(金)の公開以降、連日のように都内各所で本作が満席になっているとの情報に「『コナン』でも『リメンバー・ミー』でもなく? すごいですねぇ…」と感嘆。決して公開規模が大きいとは言えず、R18+指定ということもあり、公開前のTVでのプロモーション活動も限られており「鶴瓶さんとちょっと話して(『A-Studio』、『巷(チマタ)の噺』)、徹子さんの部屋にお邪魔した(『徹子の部屋』)くらいだったんですけど…。この作品は、見てくださったみなさんの支えでいろんな人に広まっているんだということを強く感じています」と観客の口コミレベルでの広まりに感謝を口にした。

今回「セリフよりも体のコミュニケーションや表情で成長を見せられたらと思い、そこは大事にした」と語る松坂。物語が進むにつれて、肉体もシャープになっていると指摘されると「それは撮影のつらさでそうなりました(苦笑)」と告白。

朝から深夜まで、濡れ場を撮りっぱなしの過酷な撮影を振り返り「濡れ場をそんなに長時間、やることもなかなかないし、やるもんじゃないですよ(笑)。ずっと裸で、風邪ひくかと…。『服、着させてくれ!』って感じになってました」と述懐。「だんだん、慣れてきて抵抗がなくなるんですね。(現場でスタッフや監督が発する)『ここ』とか、細かいワードが卑猥な部分だったりするんですけど、だんだん恥ずかしげなく発言するようになって、現場は卑猥な言葉ばかりでした。(卑猥な言葉ばかりが飛び交うので)メイキングが撮れない…(笑)」と現場の様子を明かした。

劇場には、既に複数回見たという女性も多数いたが、松坂は「さすがに笑えますよね?その見方がある種、正解です」とセックスを通して描き出される人間の滑稽さを大いに笑ってほしいとアピール。特に温泉宿で、西岡徳馬が演じる泉川の目の前で、佐々木心音演じるその若い妻と行為に及ぶシーンについて「絶対に笑ってください! 緊張の糸が張り詰めているので、そこで緊張をほぐして、我慢せずに大いに笑ってほしいです」と呼びかけていた。

改めて本作の内容について「賛否は絶対にあると思うし、それは僕と三浦さんがすべて受け止めますので、感想をお待ちしています!」と力強く語る松坂。さらに、スタッフから仕入れた情報として「『娼年』と『コナン』を2本立てで見る人が多いそうです」と明かし、「なぜだろう…? 映画館にはいろんな癒しがあるんだなと思います。ジャンルに関係なく、いろんな層の方が見てくれるのは嬉しいです」とニッコリ。

さらに、コナンくんをライバル視(?)しつつ「こちらは頭脳も体も大人の男がいろんな事件に巻き込まれます(笑)。R指定もついて、あまり多く番宣はできませんでしたが、たくさんの人が見てくださっていると知って、みなさまのおかげと感謝しております。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げ、会場は温かい拍手に包まれていた。


原作は、性の極限を描いたセンセーショナルな内容を描き、2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。恋愛や女性に「興味がない」主人公・森中領が、ある女性から“情熱の試験”として、秘密の会員制ボーイズクラブで“娼夫”として仕事をしていくところから物語が展開される。

伝説となった舞台から引き続き、主人公の森中領を松坂桃李が続投。共演に真飛聖、冨⼿⿇妙、⻄岡徳⾺、江波杏⼦、⼩柳友、猪塚健太、桜井ユキ、⾺渕英⾥何、荻野友⾥、佐々⽊⼼⾳、⼤⾕⿇⾐、階⼾瑠李らが名を連ねる。舞台版の演出を手がけた三浦大輔が監督を務める。

映画『娼年』は大ヒット公開中

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

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