娼夫リョウとNo.1を競うアズマの官能!『娼年』松坂桃李×猪塚健太が身を削って演じた“性的快感”とは

大ヒット公開中の映画『娼年』より、娼夫リョウとNo.1を競うアズマの写真が公開となった。

娼年

予想をはるかに超える衝撃と感動で話題沸騰の本作。客の女性たちとの物語はもちろん、リョウ(松坂桃李)と「Le Club Passion」でNo.1を競う娼夫のアズマ(猪塚健太)とのシーンが注目を集めている。

痛みでしか性的な快感を得られないという特殊な感覚を持ち、「僕の中で配線がこんがらがっているんだ」というアズマの告白に真剣に耳を傾けるリョウ。そこから繰り広げられるのは、男性同士の濡れ場とアズマが快感を得るためにリョウにあることを頼む場面。舞台ではアズマがリョウにアイスピックで胸を切り裂いてもらうという演出だったが、それは遠くから観るお客様には伝わらないかもしれないという理由で原作とは違うものだった。が、映画では原作通りのシーンとなり、アズマを演じる猪塚健太は「念願が叶ってとても嬉しかったです」と言う。

娼年

舞台版から同じ役を演じている猪塚は、原作を再読して思い描いたアズマ像に近づくようにと“線の細い少年のような体作り”のために8kgの減量をし、繊細に表情や声に変化をつけ、純真と狂気との狭間を漂うアズマを見事に表現した。

無気力な大学生の時点から徐々に娼夫として身体を絞った松坂と、まさに身を削った共演となったが、舞台での経験を経て、“あ・うんの呼吸”みたいなものが既にあり、とにかく頼りになる、本当にやりやすい相手だったと振り返る。「桃李くんがリョウを演じてくれているからこそ僕も女優さんも安心してこの作品に挑むことができるんだと、映画版で再びご一緒させていただいて改めて実感しました」。

ナイフで切られた傷跡が無数にあるアズマの身体と彼が快感を味わうシーンには思わず目を背けることがあるかもしれない。だが、猪塚はアズマという役に思い入れを持ち、舞台でのアズマとリョウという関係性を、より研ぎ澄ませて洗練させた手応えがあると映画への自信を覗かせる。普段は、好青年に見られがちだが「本当はどちらかというと“アズマ側”なんです。アズマのような危うい部分を秘めた人間を僕は理解出来ますし、こういう役を演じてみたいとも思っていました」と意外な面も見せる猪塚と松坂の魅惑のシーンをぜひ楽しんでほしい。


原作は、性の極限を描いたセンセーショナルな内容を描き、2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。恋愛や女性に「興味がない」主人公・森中領が、ある女性から“情熱の試験”として、秘密の会員制ボーイズクラブで“娼夫”として仕事をしていくところから物語が展開される。

伝説となった舞台から引き続き、主人公の森中領を松坂桃李が続投。共演に真飛聖、冨⼿⿇妙、⻄岡徳⾺、江波杏⼦、⼩柳友、猪塚健太、桜井ユキ、⾺渕英⾥何、荻野友⾥、佐々⽊⼼⾳、⼤⾕⿇⾐、階⼾瑠李らが名を連ねる。舞台版の演出を手がけた三浦大輔が監督を務める。

映画『娼年』は大ヒット公開中

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

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