映画『空飛ぶタイヤ』完成披露試写イベントが23日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、キャストの長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、小池栄子、阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)、中村蒼、浅利陽介、監督の本木克英、舞台挨拶のみ寺脇康文が登壇した。
レッドカーペットイベントに登場したのは、主演の長瀬智也をはじめ、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、小池栄子、阿部顕嵐、中村蒼、浅利陽介、本木克英監督の9名。長瀬、ディーン、高橋ら豪華キャストたちの登場に割れんばかりの黄色い声援が。レッドカーペットのスタート地点に豪華キャストが勢ぞろいすると、再び大歓声が沸き起こった。長瀬の「空飛ぶタイヤ!」の合図に、会場中が「反撃開始!」と大声援で答えると、それを合図に映画カラーの特効が打ちあがり、会場は興奮に包まれた。
続いて、“史上初”となるマリオン9F全面を貸し切っての超ロングレッドカーペットをキャスト・監督が歩き始めると、メディア取材や来場した200人のファンとの交流を行った。常に会場から黄色い声援が鳴りやまぬ中、キャストたちはいずれも笑顔で手を振り、ひとりひとり丁寧にファンたちとの和やかなやりとりを楽しんだ。
レッドカーペットでのイベント後には、会場を丸の内ピカデリー劇場内に移し舞台挨拶を実施。ステージには、寺脇康文を加えた総勢10名のキャストと監督が登場。今年の6月25日にデビュー40周年を迎える、サザンオールスターズ3年ぶりの新曲「闘う戦士たちへ愛を込めて」が鳴り響く中、会場は瞬く間に割れんばかりの拍手と歓声で埋め尽くされた。
整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎を演じた長瀬は「ようやく皆様に観ていただく時がきました!池井戸潤先生の『空飛ぶタイヤ』を素敵なキャストのみんなで撮影に励み、素晴らしい作品になったとおもいます」と1年前の撮影を振り返り、完成披露の舞台に立てる喜びを爆発させた。
赤松と対立する大手自動車メーカー社員、沢田悠太を演じるディーンは「大企業に勤めた経験がなかったので、個人として思うこともありながらも、社会的立場的として、そういなければならない葛藤が誰しもあるのでは、という思いをもって演じた」と自身の役作りを語った。
一方、沢田が勤める大手自動車会社のグループ会社に疑念を抱く銀行員・井崎一亮役の高橋一生は、池井戸作品に3作目の出演。本作の出演について、「職人のようなキャスト、スタッフのみなさんと同じ時間を共有できて幸せ。一歩踏み出す勇気を感じてもらえる作品」と胸を張った。
そんな極太の作品で赤松を支える妻・史絵役の深田恭子は「男性同士ならでは戦いが描かれており、みなさんの背中が素敵でした」との賛辞に男性キャスト達が照れる場面も。本作が映画初出演となる阿部顕嵐は「今、空を飛ぶような気分」と笑顔で出演の喜びを語るも、すかさず事務所の先輩、長瀬から「コメントが飛んじゃっているよ!」との愛あるツッコミにファンからは笑いが漏れていた。
イベントでは、作品が自分の「正義」や「守るもの」のために戦うもの達の映画ということで、キャスト達に「守りたいもの」は何ですか?との質問に、長瀬は「愛する人…」との発言に観客が騒然とする中、「いれば(笑)」とのオチに会場からは笑いと安堵の声が。
ディーンも神妙に「愛する家族や子供たちを守りたい」といえば、高橋は「人を思いやるための、想像力」と独自の言い回しで、人の立場にたって行動することの大切さを説くと、長瀬やディーンも共感した様にうなずいていた。そんな姿とは対照的に、寺脇は「ゴミのポイ捨てを絶対にしない」と力説する姿や、「番組のポジションを守りたい」と語る小池の姿に会場からは笑いが。守りたいものは「時間」と答えるも、緊張でコメントを連続して噛んでしまった浅利は会場からの「かわいい」の言葉に照れている様子だった。
一方、仕事終了から最短で自宅に帰るという「自分のルールを守りたい」と語った中村にキャスト達からは総ツッコミ。「これ以上、この話を掘り下げないで」と恥ずかしそうにしていた。そんな中村と、撮影の待ち時間、カラオケで過ごす機会があったディーンは歌いながら待っていたそう。ノリノリのディーンとは対照的に、全くカラオケの“ノリ”に対応できず、小さくタンバリンを叩いているだけだった裏話がディーンから披露されると会場からはこの日一番の笑いが。
イベントの最後に、長瀬は「みなさんが感じる社会の問題に触れる作品になっていると思います。爽快な大逆転をぜひ、劇場でご覧ください!」と力強く語り、イベントは幕を閉じた。
映画『空飛ぶタイヤ』は6月15日(金)より全国公開
(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会