ディーン・フジオカが主演を務める日本・インドネシア・フランス共同製作映画『海を駆ける』の公開に向け、本作の監督を務める深田晃司予習上映がキネカ大森にて開催され、『ほとりの朔子』・『淵に立つ』が上映された。上映後のイベントでは、『ほとりの朔子』から古舘寛治と二階堂ふみが登壇。当時の撮影秘話について語った。
『ほとりの朔子』 での監督の演出に対し、二階堂は「深田監督はどういう風に息をするか、川を自分の体をどういう風に使い吸収するか、どう演出するかロジックを教えて頂き、物理の授業のようでした。」と当時を振り返る。古舘は「映画は監督の座組によって、色が全然変わってくるのですが、深田監督はとても穏やかですね。心地よくて、悪い意味ではなくてキャストみんなが生き生きして意見が言いやすい環境がありましたね。」と監督の演出を語った。
第69回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門で審査員賞を受賞した『淵に立つ』について、古舘さんは「まさか、自分が参加した作品が行くなんて、ずっと浮いているような感覚でしたね。でも財布無くしたり色々ありましたけど(笑)」と当時のカンヌでの様子を振り返る。
最新作『海を駆ける』について、深田監督は「日本人スタッフの中に、インドネシア人スタッフが入るのではなくて、日本人スタッフが入り新鮮でした。時間の切り分けがしっかりしていて、何時から何時は撮影で、と集中した良い雰囲気でしたね。お昼休みには、すごくリラックスしていて急に皆で歌い出していて、日本人に合わせてくれて“乾杯”で歌ってくれたのですが、全然日本人が歌詞が分からなくて携帯で調べたりして、“完敗”でしたね(笑)」とインドネシアならではの撮影秘話について語った。
映画『海を駆ける』は5月26日(土)より全国公開
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