映画『恋は雨上がりのように』初日舞台挨拶が25日、都内・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、監督の永井聡が登壇した。
ファンからの洋ちゃんコールに笑いを交えながら応えた大泉。若手の俳優陣に囲まれての撮影に「若干緊張しておりました。TEAM NACSの彼(戸次重幸)が来ると、悔しいですがホッとしました。『最近お前どう?』『肝臓の数値とか大丈夫?』なんて話で盛り上がっていました。悔しいけど助かりましたよ(笑)」と共演した戸次の存在に助けられた様子。
本作の見どころを聞かれると、観客の反応をもとに「ウケていたのは私がクサいと言われるところ。私のオススメ、“冷えピタ”が剥がれる・剥がれないのシーンは特に笑いが起きていなかったようですね」と予告編などでも垣間見れる、豪雨の中で大泉扮する店長【近藤】の冷えピタが飛ばされるシーンをあげる。
小松は、大泉一押しの“冷えピタ”のシーンについて「面白かったですね!溜めの顔が(笑)私は生で見ていたので、もう最高でした!!リハーサルから大爆笑でしたね(笑)」と満面の笑みを浮かべていた。
磯村は「【あきら】ちゃんがデートの時に“空手チョップ”のTシャツを着て来るんですよね。個人としては好きなんですが、あれはちょっとひどくないですか?制服ではなく、わざわざ家に帰って“空手チョップ”で来る(笑)店長との時にはちゃんとした綺麗な格好をしているのに、どんだけ嫌いなんだと(笑)」と印象的なシーンをあげ、笑いをさらった。
イベントでは、キャスト陣に「思い出に残っている片思いのエピソード」を聞くと、小松は「中学生の時に数学の先生が好きだった」と告白。「恋愛としてというよりは、かっこよかったんです。すごくSなんですよね(笑)」と言うと、大泉が「『二次方程式やってみろ!』みたいな」とツッコミ。
会場が笑いに包まれる中、小松は「(数学の先生は)35歳くらいだと思います。Sの中に優しさがあって、中学生の頃の私にはそれがすごく刺激的だった!刺激を求めていたのかな?」と明かす。大泉は「“Sっ気の中に優しさがある数学の先生”に刺激を求めていた!?」と笑い声を上げながらツッコミを入れていた。
一方で大泉は「高校時代に仲の良い子がいまして。私の友達が、ある時その女の子に告白すると。その時に例えようもないザワつきがあったんです。その時に私は『この子のことが好きなんだ』と。友達が告白するっていう時には自分の想いに気づくのが遅すぎたんですね。ものすごい辛い片思いでしたね」とエピソードを披露。
その時に聞いていたサザンオールスターズの「逢いたくなった時に君はここにいない」をアカペラで歌い出し、「歌詞のまんまだったんです!そんな片思いがありまして、結局その友達とは上手く行かなかったみたいで、内心よかったなとホッとしていました」と明かした。
最後に大泉から、座長として作品を引っ張ってきた小松へ感謝と労いの言葉がサプライズで贈られた。大泉は「夏の映画ですが、撮ったのは12月です。寒い中、雨の中で告白したり走ったりと、決して弱音を吐かずに頑張っていました。この1ヶ月近くはキャンペーンに尽力して、慣れないバラエティにも出演していて…本当に作品を引っ張っていくのは大変なこと。おかげで、面白いあなたがいっぱい見れて幸せでした。感謝しています」と想いを綴った。
小松は、大泉からのサプライズに「聞いてないです」と瞳を潤ませながら、「人を好きになることに理屈はないと原作を読んで純粋に思えました。演じている中で【あきら】の真っ直ぐさが素敵だなと思えて、すごく毎日が楽しかった撮影でした。多くの方に観ていただけたらと思います」と語り、観客からは大きな拍手が贈られた。
原作は、累計発行部数175万部を突破し(2017年11月現在)、2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化もされる眉月じゅん原作の人気漫画。陸上の夢を怪我で絶たれてしまった主人公の女子高生【あきら】が、冴えない45歳のファミレス店長【近藤】の優しさに触れ、恋に落ちるさまを描くラブストーリー。
主人公の女子高生【あきら】役に小松菜奈、冴えない45歳のファミレス店長【近藤】役に大泉洋が扮し、本作で初共演を果たす。共演に清野菜名、磯村勇斗、松本穂香、葉山奨之、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊らが名を連ねる。監督を『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』『帝一の國』などで知られる永井聡が務める。
映画『恋は雨上がりのように』は全国東宝系にて公開中
©2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 ©2014 眉月じゅん/小学館